会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

大王製紙・井川被告、二審も実刑判決 巨額借り入れ事件(朝日より)

大王製紙・井川被告、二審も実刑判決 巨額借り入れ事件

大王製紙事件の刑事裁判の控訴審判決で被告である前会長側の控訴が棄却されたという記事。1審は懲役4年の実刑判決でした。

「高裁判決は、海外のカジノでのバカラ賭博のために前会長が連結子会社から借り入れを重ねたことについて、「公私混同が甚だしく、厳しい非難を免れない」と指摘。「被害会社に経営上の深刻な影響が生じ、企業のブランドイメージも毀損(きそん)された」として、一審の量刑に誤りはないと結論付けた。」

事件の余波はまだ収まっていないようです。

ファイル:北越紀州製紙、第三者委設置を再度要請へ(毎日)

「北越紀州製紙は26日、大王製紙のグループ会社の川崎紙運輸(川崎市)が北越株を約2%取得していた問題で、大王に対して問題を調査する第三者委員会を設置するよう改めて要請する、と発表した。」

大王製紙が公表した「当社持分法非適用関連会社のガバナンスについて」について(北越紀州製紙)(PDFファイル)

「・・・大王製紙は、2月14日付大王製紙リリースにおきまして、その海外関連会社に対する投融資についての損失処理について、当社及び当社監査法人に対して説明のうえで了解を得たとしておりますが、当社及び当社監査法人は、大王製紙からその損失処理に関する説明を受けたにとどまり、了解した事実はございません。当社は、大王製紙を持分法適用関連会社とする会社に過ぎず、大王製紙の損失処理について了解すべき立場にもないことを併せてお知らせいたします。」

関連会社の会計処理について「了解すべき立場にもない」というのはそのとおりですが、持分法を通じて自社の連結決算に反映されている以上、放置はできないはずです。

日興元役員の共犯認めず インサイダー事件、横浜地裁(朝日)

大王製紙事件では実刑の有罪判決が維持されたわけですが、こちらの事件では、証券会社の元役員は無罪となりそうです。

「一方で判決は、情報を××被告に伝えた日興元執行役員の××××被告(51)=同法違反で起訴=について「共謀は認められない」と述べ、検察の主張を否定した。××被告の公判準備は同じ朝山裁判長が担当しており、××被告が無罪になる可能性が出てきた。」
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