会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

JDC信託、元社員が8700万円を横領

JDC信託、元社員が8700万円を横領

東証マザーズ上場のジャパン・デジタル・コンテンツ(JDC)信託で、元社員による8700万円の横領が発覚したという記事。

「元社員は50歳代の部長職の男性で、昨年6月に採用したばかり。JDCが昨年9月21日に設定した「ベトナム未公開株ファンド」で、香港につくったSPCへの出資金約7億3000万円のうち8700万円を十数回にわたり不正に引き出したという。」

不正引き出しがあったのは今年3月以前のようですが、この記事や会社のプレスリリースによれば、損失処理をするのは2009年3月期だそうです。金額が小さければ発覚した期の損失でもよいのかもしれませんが、売上が約7億円の会社にとって、最大8700万円の損失は無視できない金額です。本来は、2008年3月期で処理すべきでしょう。

当社の元従業員による不祥事について(PDFファイル)

プレスリリースによれば、問題の元従業員を5月16日に懲戒解雇するとともに、5 月14 日付で関東財務局長に「不祥事件等届出書」を提出しているそうです。それはそれでよいのですが、この会社は5月13日に新株予約権を発行し、また、5月15日に2008年3月期の決算発表を行っています。なぜ不祥事の公表が半月も遅れたのでしょうか。

補足(6月7日):

ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社に対する行政処分について
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