昨年破綻した船会社に融資していた銀行の行員が、その会社から多額の接待を受けていたという記事。
「ユナイテッドオーシャン・グループ(UOG)は、昨年11月、三菱などの銀行団によって会社更生法適用申請を申立てられ、大晦日に更生手続き開始が決定。負債総額約1400億円の昨年最大の大型破綻となった。三菱は、UOGに10年間で約730億円を融資し、当時の小山田隆副頭取(現・頭取)が融資契約の調印式に出席するなど蜜月関係にあった。UOGの社長によれば、こうした融資の過程で、新橋支社長(当時)を含む6人の行員に対し、銀座の寿司屋や割烹、高級クラブなどで接待。さらに、社長の海外出張中には、行員は自分たちだけでクラブに飲みに行き、その飲み代をUOGにツケ回しするなどしており、単純計算でその総額は1000万円を超えるという。」
今でも銀行への過剰接待があるというのは知りませんでしたが、リレーションシップ・バンキングを実践していたということでしょうか。
「UOGの破綻を巡っては、150億円もの“不適切融資”があったことも週刊文春の取材で判明しており、自ら融資に関わってきた小山田頭取も含め、三菱の説明責任が求められている。」
詳しくは週刊文春をご覧ください。
他のマスコミも後追いしているようです。
三菱東京UFJ銀 過剰接待受けた行員の処分検討(NHK)
三菱東京UFJ銀、過剰接待の行員処分へ 融資先から(朝日)
「三菱東京UFJ銀行の複数の行員が、昨年暮れに経営破綻(はたん)した融資先企業から過剰な接待を受けていたことがわかった。7日発売の週刊文春が報じた。同行は社内規定に違反していたことを認め、接待を受けていた行員を処分する方向で検討している。」
経営破綻企業から過剰な接待 三菱東京UFJ銀、関係者を処分(産経)
「国内銀行最大手、三菱東京UFJ銀行の複数の行員が、経営破綻した船主会社から行内ルールに違反した過剰接待を受けていたことが7日、分かった。同行は関係者を処分する方針だ。」
朝日は文春の報道にふれていますが、産経は「7日、分かった」としか書いていません。
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