会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ネット証券:個人投資家の巨額損失に苦しむ(毎日より)

ネット証券:個人投資家の巨額損失に苦しむ

個人投資家がデリバティブ取引で出した損失により、インターネット証券各社が「不足金」を抱えているという記事。

「株価指数先物やオプション取引は、投資家が事前に証券会社に元手(証拠金)を預け、元手の一定倍率の大きさの額まで売買することができる。相場の動きが予想通りだった場合、元手の範囲内での取引よりもたくさんの利益を得られるが、逆に損失が拡大し、元手を超えてしまうと、追加の証拠金を納めない限り、投資家は取引の清算と損失の穴埋めを迫られることになる。

 震災後の14、15日、日経平均株価は計1649円も急落。追加の証拠金支払いも損失の穴埋めもできない顧客が続出した。カブドットコム証券は取り立て不能になる恐れのある決済損失が39億円にのぼると発表。松井証券は35億円、岡三証券子会社の岡三オンライン証券は18億円、マネックスグループも13億円発生したと発表した。」

カウンターパーティリスクが実現したということでしょうか。個人ではなく大きな企業でこういうことがなければよいのですが・・・。

記事で取り上げている会社の一つ↓

顧客決済不足金に関する損失発生の見込みについて(カブドットコム証券)

「東北地方太平洋沖地震以降の国内株価指数の急落等、相場環境の急変に伴い、上場先物・オプション取引、株式信用取引および為替証拠金取引に係る当社顧客の決済損に関し、預かり証拠金等を超える不足金が合計約39億円発生いたしました。」

返済可能性を個別に勘案して引き当て処理を当期にやるようです。

カウンターパーティリスク
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