クラフト・ハインツがユニリーバへの買収提案を撤回するという記事。買収が成立していれば「消費関連では過去最大のM&A(合併・買収)になるはずだった」そうです。
「クラフトはユニリーバとの合併案を撤回することで同社と合意したと発表した。両社の合併が実現すれば、世界最大手のネスレに迫る、売上高が800億ドルを超える巨大食品・日用品企業が誕生するとみられていた。
クラフトの広報担当者は「買収の意図があまりにも早期に公になってしまった」としたうえで、「友好的に交渉を進めたかったがユニリーバが合併を望まないことは明らかで、早く手を引くことが最善だと判断した」と説明した。食品事業の強化を図ろうとするクラフトと、食品を縮小して日用品事業をてこ入れするユニリーバの戦略の違いも浮き彫りになったようだ。」
会社にやめる勇気があったということでしょうか。買収価格を引き上げるなどしてまでやることには合理性がなかったのでしょう。
クラフト・ハインツ、ユニリーバへの買収提案を撤回(ロイター)
「複数の関係筋によると、市場で買収観測が広がったことを受け、クラフトは英国の買収ルールに基づき、買収提案をかなり早期に公表せざるを得なくなったため、交渉は難しいと判断し、提案を撤回したもよう。
関係者の一人によると、クラフトはユニリーバが提案を拒否するとは予想していなかったという。両社の交渉では、英国政府の審査とともに企業文化やビジネスモデルの違いなどが問題に挙がったとされる。」
ユニリーバ、クラフト・ハインツによる1430億ドルでの買収提案を拒否(ブルームバーグ)
「ユニリーバは同提案について、同社を「根本的に過小評価している」とし、一段の協議を続ける根拠は見当たらないと付け加えた。クラフトは買収条件に関する合意獲得を目指すと表明している。」
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