会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

中国華興資本、2022年決算発表を延期 株式の売買停止(ロイターより)

中国華興資本、2022年決算発表を延期 株式の売買停止

華興資本控股という中国の投資銀行の決算発表が延期されたという記事。

同行の会長が中国当局に連行されているそうです。

「同行は香港証券取引所に提出した書類で、監査法人から同会長とコンタクトが取れるまで監査を完了して決算報告書に署名することができないと伝えられたと明らかにした。」

監査人も、経営者確認書に署名ももらえないし、代わりの役員に署名してもらっても意味がない(代役ではおそらく決算を確定する権限もないし、会長が連行されたということは詳しい事情を会長が知っているからでしょう)ので、あぶなくて監査報告書を出せないのでしょう。

会長が音信不通の「華興資本」、株式の売買を停止 22年の監査済み決算は発表延期(Yahoo)

「監査法人から、同行の包凡・会長兼最高経営責任者(CEO)と連絡が取れるまでは監査を完了し、決算報告書に署名できないと伝えられたことが理由だという。包会長は2月以来、音信不通となっている。」

「華興資本は、中国テック企業のM&A(合併・買収)支援などに強みを持つ投資銀行として知られる。2月16日、同行の実質的支配者である包氏が数日間にわたって消息不明だと報じられると、テック業界に激震が走った。同行は2月26日、包氏が中国当局の調査に協力していると発表し、同行も法律に従って調査に協力すると表明した。調査の詳細には言及しなかった。」

会長に何かの容疑がかかっているのか、かかっているとしてどのような容疑なのか(会計に関するものなのか)などが全然わからないとすれば、監査を完了することはできないでしょう。記事を読むと、汚職事件と関係しているようなのですが...。

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