スタンダード市場への移行表明が徐々に増えてきた
決算などを踏まえて、8月~9月に判断する会社が増えるか
東証プライム上場企業で、スタンダード市場への意向表明が増えてきたという解説記事。
原則では、プライム、スタンダード、グロースは、独立した市場であり、移行の場合は、新規上場審査が必要ですが、経過措置により、期間限定で、無審査で移行できるとのことです。
サマリーより。
「◆東京証券取引所は、プライム市場からスタンダード市場への無審査での再選択措置を2023年4月1日~9月29日の期間限定で設けている。5月に入り、この措置を活用した上場会社による移行申請が増えてきた。
◆5月末までで31社がスタンダード市場への移行を表明し、その理由で最も多いのは、社内の限りある経営資源を今後の会社の成長に集中させるためというものである。」
再選択措置について。
「現在の東証はプライム市場、スタンダード市場、グロース市場がそれぞれ独立した市場として構成され、市場を移行しようとする際には新規上場審査が必要になる。例えば、スタンダード市場からプライム市場への移行、反対にプライム市場からスタンダード市場への移行でも新規上場審査が必要である。
スタンダード市場への再選択措置は、2022 年4月3日時点でかつての市場第一部に上場していた現在のプライム市場の上場会社が 2023 年4月1日~9月 29 日の6か月間の期間限定で、無審査でスタンダード市場に移行できるものである。従って、通常の新規上場で必要になる東証への申請、上場申請準備に向けた証券会社との契約などの必要はない。上場会社にとっては新規上場準備に向けて社内のリソースを割く必要がないことが大きなメリットである。」(2ページ)
スタンダード市場への移行理由についても、調べています。
一方、プライムに移る企業もあります。
「にじさんじ」所属のANYCOLOR、東証グロースからプライムへ移行決定 6月8日から(アスキー)
「人気VTuberグループ「にじさんじ」が所属するANYCOLORは6月1日、株式の上場先をこれまでの東京証券取引所グロース市場から同プライム市場へ移行すると発表した。移行予定日は6月8日。」
移行発表後、株価も上がっているそうです。