会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

路線価をコロナで減額補正 大阪3地点、景気変動では初(日経より)

路線価をコロナで減額補正 大阪3地点、景気変動では初

地価大幅下落により、大阪の3地点で路線価が減額補正されたという記事。

「国税庁は26日、相続税などの算定に使う2020年1月時点の路線価について大阪市内の繁華街3地点を対象に減額補正(下方修正)すると発表した。減額補正は1955年の制度開始以来、大規模災害時を除き初めて。」

「今回の減額補正は、いずれも大阪市中央区の繁華街・ミナミにある心斎橋筋2丁目、宗右衛門町、道頓堀1丁目の3地点。補正率は0.96で、金額は4%下がる。心斎橋筋2丁目は2020年1月時点で2152万円の路線価(最高地点)が2065万円となる。宗右衛門町(同2087万円)は2003万円、道頓堀1丁目(同1865万円)は1790万円にそれぞれ修正される。」

路線価自体の引き下げ率はさほど大きくありませんが、そのもとになっている地価の下落率は大幅です。(補正しないと路線価が時価より高くなってしまうので、それを防ぐということなのでしょう。)

「国税庁が20年7月に公表した最新の路線価には、新型コロナの影響が反映されていなかった。路線価は地価の80%程度に設定される。同庁は地価が路線価を下回った状態を減額補正の目安としている。同庁の調査によると、3地点は20年1~9月に地価が23%下落したため修正した。」

他の都市、地点では...

「他の大都市圏でも地価の下落傾向が強まっている。国税庁によると、名古屋市の繁華街、中区錦3丁目、大阪市中央区の千日前、難波、日本橋、南船場なども今後、減額補正になる可能性がある。」

地価下落の原因は...

「観光庁の宿泊旅行統計調査(外国人宿泊者数)では20年1~10月の大阪府が延べ233万人と前年同期比で85%減った。ミナミではインバウンドに依存していた飲食店やドラッグストアなど店舗撤退が相次ぎ、地価の下落圧力となった。」

「路線価」初の補正 大阪の3地域で コロナ影響で地価大幅下落(NHK)

大阪市繁華街で地価大幅下落 インバウンド低迷影響か―路線価を減額修正・国税庁(時事)

令和2年分の路線価等に係る地価変動補正率表(国税庁)
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