金融庁は、RHインシグノ(株)(元・札幌証券取引所上場)が、重要な事項につき虚偽の記載がある有価証券報告書、四半期報告書、有価証券報告書の訂正報告書及び四半期報告書の訂正報告書を提出したとして、同社に対する課徴金納付命令の決定を行いました(6月21日付)。
課徴金の金額は、1200万円です。
・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上等
が指摘されています。
RHインシグノ ニュースリリース
今年の1月に過年度決算訂正を公表しています。
のれんについては、株式を取得して100%子会社化した会社(ISP社)に未連結の子会社があり、それらを連結すると、ISP社は債務超過になることがわかったということで、のれん計上を取り崩したようです。通常は、取得原価は変わらないので、子会社の資産の時価が実は低かったということであれば、のれんが増えるはずですが、取得原価自体が高すぎたので原価自体を修正したという理屈でしょうか。要するに会社を高く買わされたということになります。
売掛金の過大計上は、未契約のコンサル契約について売掛金126百万円を計上していたというものです。会社のプレスリリースでは、役務実行部分を計上したが、契約に至らなかったとのことですが、「中国とのクロスボーダー取引」ということで、あやしい感じはします。
いずれも監査法人が指摘して訂正させたようです。
最近の「金融庁」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事