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三洋電機:海外子会社の元役員を数億円横領の疑いで告訴

三洋電機:海外子会社の元役員を数億円横領の疑いで告訴

三洋電機のベトナム子会社の元財務担当役員が、同社の銀行口座から数億円を引き出し流用していたという記事。

「08年7月から09年4月までの間、複数回にわたって会社の口座から引き出した。09年3月期決算の監査が入っていた今年4月27日から出社せず行方不明になり、5月6日に使途不明金が発覚した。」

ベトナム子会社出向の社員、8億円横領し失踪 三洋電機

この朝日の記事では被害額は約8億円に上ると推測しています。

「4月中旬から子会社に監査が入り、元社員は4月27日に現預金の状態について説明するはずだったが、その日から行方不明になった。」

「・・・日本人社員は13人いたが、財務担当は元社員1人だけで、口座を管理していたという。」

横領の期間は去年の7月からということですから、年度の監査はこの4月が最初だったのでしょう。監査にはそれなりに不正抑止力があるようです(内部監査かもしれませんが)。

J-SOX上の扱いが気になるところですが、この8億円の件だけであれば、問題なしなのかもしれません。

当社ベトナム子会社における社員の失踪および横領事件について

プレスリリースでは、再発防止策として以下のようなことが書かれています。

「・・・今回の横領事件は、三洋電機からの出向社員が現地での財務担当責任者という立場を悪用し、また、隠蔽工作も行われていたために早期把握ができませんでした。今後の再発防止策としましては、日本および海外子会社における複数チェック機能の強化など、内部統制の再強化に取り組んでまいります。」
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