ジー、約362億円が口座から消える-インド証取委の調査で判明
インドのジー・エンターテインメント・エンタープライゼズという会社の口座から約200億ルピー(約362億円)が消えていることがわかったという記事。
「インド証券取引委員会(SEBI)はジー創業者らに関する調査の一環として、同社の口座から資金が流出している可能性があることを明らかにした。複数の関係者によれば、流出額はSEBIが当初推定していた額の10倍を超える。
この金額は最終的なものではなく、ジー幹部からの回答をSEBIが検討した後に変わる可能性があるという。SEBIはジーの創業者スバーシュ・チャンドラ名誉会長や息子のプニート・ゴエンカ最高経営責任者(CEO)、複数の取締役を含む同社上級幹部に説明を求めている。」
この書き方だと、創業者ファミリーが関与していそうです。
しかし、その後、この報道に対し、取り下げ命令が出たそうです。
印メディアジーの資金流出報道、裁判所が取り下げ命令(日経)(記事の一部のみ)
「インドのメディア大手ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズの資金流出疑惑を巡り、ニューデリーの地方裁判所は1日、米ブルームバーグ通信に記事の取り下げを命じた。ジーは報道が「虚偽」だと主張していた。」
ソニーのインド子会社との合併話も疑惑のために破談になったようです。
ソニー子会社、テレビ放送網大手ジーとの合併撤回(インド)(ジェトロ)
「ソニーは2021年12月に、ジーとの合併に関する確定契約を結んだと発表。新会社の50%超の株式を取得し10億ドルを投じる計画を示していたことから、その交渉の行方は長らく注目されていた。確定契約時には、ジー最高経営責任者(CEO)のプニット・ゴエンカ氏を新会社のCEOとする計画だったものの、同氏に会社の資金流用疑惑が発覚したことから、ソニーが同氏の新会社のCEO就任を拒んでいる、と報じられるなど、交渉は難航していた。ジーの1月22日の発表によると、ソニーは9,000万ドルの違約金をジーに対して請求している。一方、ジーは声明で、ゴエンカ氏が職を退くことも協議されたと主張。契約には一切違反しておらず、ソニーに交渉打ち切りを取り下げるように求めるとともに、ソニーが求めるシンガポール国際仲裁センターでの仲裁に反対する提訴を行う意向を示した。」