東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県山田町の復興資金約8億円をNPO法人が不正に使っていたのではないかというという記事。
「問題となっているのは、北海道旭川市に本部を置くNPO法人「大雪りばぁねっと。」(岡田栄悟代表理事)。山田町の緊急雇用創出事業を受託し「復興やまだ応援事業」を行っていたが、昨年11月までに'12年度の予算約7億9000万円が尽きたとし、町に補正予算を求めた。
「町が調べたところ、通帳に残っていたのは75万円だけ。何に使ったのか問い質しても要領を得ない答えが返ってくるばかりで、町議会は当然却下しました。するとNPOは昨年の12月25日に、12月分の給与を未払いのまま雇用していた約140人の従業員全員を突然解雇してしまったのです」(山田町役場関係者)」
「本誌が入手した事業計画書によると、事業内容は「物資センターの運営」「防犯パトロール」「観光の復興」などとなっている。7億9000万円の予算のうち人件費が4億5700万円あまりで、事業は残りの約3億3300万円の範囲内で賄うとなっていた。ところが、なぜか昨年11月末で資金が枯渇し、今年3月末までの給料を払えなくなったというのである。」
「NPOは無料浴場「御蔵の湯」を1億3000万円で建設、運営するなど、それなりに事業は展開していた。が、岡田代表は、知人にリース会社(石川県加賀市)を作らせ1億円あまりを振り込むなど、不明朗な出費もある。岡田代表は騒動発覚後、朝日新聞(岩手版・12月28日付)のインタビューに応じ、「'12年度の予算を使い切ったのは、浴場建設費など前年度の事業費が全額払えず、繰り越したから」と説明。また、リース会社の設立についても町の許可は得ていたとし、私的流用を全面否定している。その後、岡田代表は1月7日に山田町で開かれた説明会見にも姿を見せないまま、現在に至っている。」
大手監査法人は、今はやりのプロボノとして、不正調査の専門家を派遣してはどうでしょうか。専門能力を活用した被災地支援になります。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事