【監査】内部統制に係る評価範囲の記載が焦点に─企業会計審議会内部統制部会
11月8日に開催された内部統制部会の模様を伝える記事。
内部統制報告制度の見直しの方向性に係る事務局案が示され、その中でも、内部統制の評価範囲が焦点になったそうです。
「数値基準、三勘定に係る例示の記載の是非については、委員のなかでも意見が分かれた。記載の削除への反対意見としては、「実務に混乱が生じる」、「リスクアプローチにおいては、意図的にリスクの範囲を狭める懸念もある。数値基準や例示などで客観的な根拠を示すことも重要」といった声が上がった。一方で、「数値基準等が残ってしまったら、これまでと変わらない」、「基準からは削除し、必要に応じてQ&Aなどで言及する形にすべき」として、記載の削除を求める意見もあった。
また、実務への影響を考慮しつつ、「今回の見直しでは記載を続け、前文等において今後削除していく方向であることを示すのはどうか」との案も聞かれた。」
他にも重要論点はありますが、おそらく、内部統制のフレームワークに反映させるだけで、金商法上の内部統制報告制度には反映させないものもあるのでしょう(例えば、非財務情報の取扱いなど)。
実務に直接影響するのは、数値基準を外すかどうかなのでしょう。
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