金融庁が、「動産・売掛金担保融資(ABL)」を促進するための施策を発表したという記事。
「金融庁は、中小企業がもつ在庫や売掛金を担保に、金融機関が融資する仕組みの拡大を図ると5日、発表した。」
「この「動産・売掛金担保融資(ABL)」については、・・・多くの金融機関では、融資基準などを持たず、平成23年度実績で、全国9484億円にとどまっていた。
金融庁では、融資するための、在庫や売掛金の評価や、企業のモニタリングの基準がなかったためとして、今回、在庫や設備などの動産は70%、売掛金は80%と、それぞれの上限基準にするとして、これを金融検査マニュアルに盛り込み、全国の金融機関への説明を徹底する。」
「・・・復興が進む東北地方の水産業などで「魚を担保にした融資なども可能になる」(金融庁幹部)としている。」
カネのない会社同士が共謀して循環取引を行い、架空仕入→架空在庫計上→架空売上・売掛金計上、により、金融機関から融資を引き出すというようなことがなければよいのですが・・・。冷凍の水産物などは、モノが動かないで、名義だけが移動するような取引もあり、不正はやりやすいといえます(生の魚だったら、資金繰りに役立つほど長く保有していれば腐ってしまいます)。
ABL(動産・売掛金担保融資)の積極的活用について(金融庁)
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