会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(ルネサス エレクトロニクス)

公認会計士等の異動に関するお知らせ

公認会計士等の異動に関するルネサス エレクトロニクスのプレスリリース。

この交代理由は正直なものなのか...。

「当社の会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人は、2019年3月20日開催予定の第17期定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。異動に至った理由及び経緯としては、現会計監査人の監査継続年数が16年以上と長期にわたっていることから、同法人を含む複数の監査法人を対象とした定期的な会計監査人の評価・見直しを行ったことです。以上を総合的に勘案した結果、新たに会計監査人としてPwCあらた有限責任監査法人を選任する議案の内容を決定したものであります。」

この記事を読むと、同社の経営はなかなか難しい面があるようです。

ルネサス急ブレーキ、のしかかる1兆円買収
今春1000人リストラ、見えぬシナジー効果
(東洋経済)

「2017年から立て続けに大型の海外買収を決め、攻めの姿勢を鮮明にしていたが、肝心の業績がついてきていない。2月8日に公表した2018年12月期決算は、在庫整理で工場の稼働率が下がったことなどを背景に減収減益に沈んだ。今春には開発や総務部門を中心に従業員の約5%にあたる1000人規模の希望退職を募る。コスト改善を急いでいるが、業績回復の道のりは平坦ではない。」

「2019年12月期から国際会計基準(IFRS)に移行することにより、のれん償却費を立てなくて済むようになったことで、かろうじて赤字転落を免れる状況だ。」

「ルネサスは2017年にアナログ・パワー半導体に強いアメリカのインターシルを約3200億円で買収。続く2018年にはデータセンター向けの製品が強いアメリカのIDTを約7300億円(予定価格)を買収すると発表した。」

1兆円買収に踏み切る結果、ルネサスは多額ののれん代を抱えることになる。シナジー効果について、会社側はコスト削減効果程度しか説明しておらず、明確なビジョンは語られていない。ルネサス製品を扱ってきた半導体商社との間でもインターシルやIDT製品を扱うような動きは乏しい。ルネサスは春以降に公表する中期経営計画で詳細を説明するとしており、その内容が注目される。」
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