あらた監査法人が、2018年から、業務プロセスのデジタル化によって監査業務の効率を上げる取り組みに着手し、社内での実証実験も始まったという記事。
「同社は、現状の監査業務の課題として、監査のためのデータを作る作業に7~8割の時間が削がれていることを挙げた。」
「システム化を進めている新たな取り組みでは、会計システムなどで管理している会計データを、いったん紙に印刷することなく、デジタルデータのまま活用できるようにする(図1)。これにより、監査業務の効率が向上するほか、データの正確性が向上する。すでに、2018年から実証実験に着手済みである。」
「新システムではまず、会計システムなどから取得したデータを、PwCあらた有限責任監査法人の標準フォーマットに変換する。AI(人工知能)を用いた会計データの仕分検証ツールも用意し、データの不正やエラーを自動で見抜けるようにする。BI(ビジネスインテリジェンス)ソフトとして「Alteryx」や「Tableau」も導入する。
監査業務のデジタル化を進める組織として、同社は、2018年7月に監査業務変革推進部を立ち上げた。2019年は、全社員3000人を対象にトレーニングを実施するほか、現場にツールを配布する。直近では、2019年1月にパートナー職を対象にワークショップを実施した。また、監査対象の企業に対しても、システムのデジタル化を積極的に提案していく。」
監査人が、仕訳データなどをデータのまま入手し、分析するといった手続は、どの大手監査法人でもやっているようですが、もっと日常的に行われている監査の作業を合理化しようということでしょうか。たしかに、紙にわざわざ印刷してもらったものを、また手で入力するといった作業がなくなれば効率が上がります。(会社の管理資料をデータでもらってそのまま監査調書に流用できれば一番楽ですが)
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