兵庫県西宮市のNPO法人が、税務調査で、人件費などのうち約5億円が実際には理事長の父親に渡っていたと指摘されたという記事。「給与」とされたそうです。
「関係者によると、国税局は調査で、協会が2016年までの約6年間に計上した障害者らの人件費(臨時雇用者への雑給)などの経費のうち、約5億円が××理事長の父△△氏に渡っていたと指摘。使途が不明で、私的流用された可能性が高いとして、△△氏への給与と認定した模様だ。」
NPO法人側は、指摘を認めていないそうですが、記事のような流用があったとすれば、悪質な不正です。
西宮のNPO5億円流用 20年以上巨額随意契約(神戸新聞)
西宮市のチェックがずさんだったようです。
「市との随意契約は法人の前身企業の1992年ごろから続いており、高齢者の雇用を確保する福祉施策の一環として実施。その後、系列2団体とともに、河川敷や公園の清掃など障害者事業も請け負うようになり、2008年度からの9年間で総額26億円の事業を随意契約で受けている。」
「ただ、12年の障害者総合支援法制定に合わせて、指導監督権限が県から市に移行した後も、法人から書面を提出させただけで、給与の支払い状況などを調べる実地指導は行っていなかった。」
障害者支援NPO、5億円流用か 国税指摘 2・8億円源泉徴収漏れ(産経)
「関係者によると、国税局の調査で、協会が帳簿上、障害者らへ支払った報酬などとして計上した約5億円が、実際は理事長の父親に渡っていると指摘された。使途が不明なため私的流用とみなされたうえ、父親は関連法人の代表を務めていることから、協会に所得税の源泉徴収義務があると判断された。」
「西宮市によると、障害者就労支援をしている法人などへの優先発注制度に基づく平成28年度の随意契約額約6億円のうち、同協会グループは約3億5千万円を占める。29年度分も3億1千万円を契約済みという。」
障害者NPO法人 5億円を私的流用か(Yahoo)(動画あり)
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