楽天グループの配送網「楽天エクスプレス」事業において元執行役員によるキックバックの疑惑があるという記事。
「関係者によれば、楽天がA氏(ヤマト運輸出身の元執行役員)らによる不正疑惑の調査に乗り出したのは昨年12月頃のことだった。」
「A氏は2016年7月に楽天の執行役員に就任。ヤマト時代の人脈を駆使して社内の組織を構築するとともに、各地の運送業者と業務委託契約を結び、倉庫も確保するなどエクスプレス事業の拡大を推進してきた。
だが、「見るからにイケイケのタイプ」(取引先)だったこともあり、かねてより取引先との癒着が疑う声があった。ブランドファッションで身を固め、何台もの高級車を持ち、「クルーザーを買った」という自慢話を記憶している取引先もあった。最終的には楽天からの発注が不自然なまでに急増していた会社からのキックバックについて、部下による告発が行われたようだ。
内部告発を受け、監査部門がA氏のパソコンのデータやメールのやりとりなどを徹底的にチェックした結果、最終的に昨年12月24日午前に本人に更迭が告げられた。しかし、その事実は社外にはおろか、社内でも正式にアナウンスされなかった。
実際のところ、取締役会決議に基づく解任だったのか、自主的な辞任という体裁をとったのか、今回の取材を通じてもはっきりしなかった。楽天は判で押したように「社内規定に従って厳正に対処した」と繰り返すのみだ。」
結局、詳しいことはわからなかったようです。
楽天のような有名企業でも、幹部によるキックバック不正があったとすれば、日大だけでなく、日本の組織には、発注者側のパワーを利用した不正を許すような風土があるのかもしれません。
楽天・物流事業「運送会社切り捨て」と「不正金銭授受」の真相、日本郵政との提携に暗雲(DOL)(記事冒頭のみ)
「三木谷社長肝いりの物流網拡大を任されたA氏。自らが持てる人脈をフルに活用し、全国の中小運送業者との契約を次々と成立させていった。その結果、楽天エクスプレスの配送網のカバーエリアは驚異的な拡大をみせた。
だが、その事業拡大には“裏”があった。A氏が運送業者への委託費用を自らの個人口座に還流させる不正行為を行っていたのだ。以降では、その不正の手口を解き明かすとともに、楽天による運送業者“切り捨て”の実態に迫る。」
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