秋田銀行の男性支店長代理が過去3年間で顧客の預金など約1億400万円を着服していたという記事。
「同行によると、2008年3月~11年2月、12人と2法人の計14の顧客に定期預金口座開設の代行をするなどとうその説明をし、実際は定期預金口座を作らずに普通預金口座などから8700万円を着服。今年1月からは支店内の現金自動出入機(ATM)から現金1700万円を抜き取っていた。
いずれの顧客についても、支店長代理は支店外で個別にやり取りし、預かり証を発行していなかった。返済と着服を繰り返し、処分時点の未返済金額は3200万円だという。同行が2月にATMの残高を精査した際に発覚した。」
許されない犯罪ではあるのですが、記事によると、1億400万円というのはグロスの金額であり、実損は(これでも小さな金額とはいえませんが)3200万円です。話を大きくしたくなかったら、こういう場合、会社は、ネットの金額を強調した方がよいのでしょう。
また、銀行の内部統制はよく知りませんが、おそらく、通帳などを顧客から預かった際には、必ず預かり証を発行し、その発行控えでもって、管理しているのでしょう。しかし、通帳を預かる際には、必ず正規の預かり証を発行するというルールが、顧客に周知され、顧客が預かり証を要求するようになっていなければ、効果はなさそうです。
不祥事件の発生について(秋田銀行)
ロシア:原潜解体事業で詐取 元造船所長を訴追(毎日)
同じく着服ということで(また日本海側ということで)取り上げました。
日本が資金を出しているロシア退役原子力潜水艦の解体事業で造船所の元所長が、約600万ルーブル(約1800万円)を詐取したのだそうです。
「この造船所はロシア沿海地方のボリショイカメニにある「ズベズダ」。元所長(08年に退職)は、原潜の解体過程で発生する貴金属のリストを作成する仕事を架空の会社に発注する形で約600万ルーブルを詐取した疑いがもたれている。」
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