東証2部上場の不動産会社ノエルが破産手続き開始の決定を受けたという記事。負債総額は414億円。
「不動産市況の悪化と金融機関の不動産融資の絞り込みなどで資金繰りに行き詰まった。」
決まり文句になってしまいました。
破産手続開始決定のお知らせ(PDFファイル)
平成20 年8月期計算書類に対する監査意見不表明について(PDFファイル)
8月期の会社法決算に継続企業の前提に関する注記を入れる予定だったようですが、会計監査人(大手監査法人です)から、「継続企業の前提について、当該監査時点では適正な監査意見を表明するための合理的な基礎を得ることが出来ない」として、「監査意見の表明をしない旨の監査報告を受領」したとのことです。
これも最近ではよくあるパターンです。もっとも、監査人にとっては、監査報告書を出さずに合意解約するのが、波風の立たないやり方かもしれませんが・・・。
上場会社ではありませんが、ここ数日、比較的大きな倒産が続いています。
秋葉原の有名パソコンショップ
九十九電機株式会社
民事再生法の適用を申請
負債110億円
「支払いサイトの短期化や競争激化による利益率の低下などから資金調達が急務となっていたが、従来からキャッシュ不足を指摘されるなど不安材料を抱えるなか、増収増益予想を立てていた2008年8月期決算は期待ほどの伸びを見せず、シンジケートローンの一部償還もあって資金繰りはひっ迫。一部取引先に対する支払遅延が発生するなど動向が注目されていた。」
秋葉原では老舗です。
シンジケートローンでは返済期限の延長を認めてもらうのは難しいのでしょうか。
遊園地経営
株式会社エキスポランド
民事再生法の適用を申請
負債16億円
元・東証マザーズ上場「リプラス」の子会社
リプラス・インベストメンツ株式会社など3社
破産手続き開始決定を受ける
負債50億6840万円
寿司店「江戸前 びっくり寿司」経営
株式会社びっくり本舗
民事再生法の適用を申請
負債50億円
「07年6月には(株)マリンポリス(寿司店経営、岡山県、JASDAQ上場)に対するTOB(株式公開買付)を、約40億円を費やして成立させたのをはじめ、(株)タスコシステム(飲食店経営、東京都、JASDAQ上場)と業務提携をするなど(その後解消)、積極的な展開に転じていた。」
こちらは無理な企業買収がたたったようです。
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