ジェイホールディングス(ジャスダック上場)のプレスリリース(6月16日)。
過年度の決算短信・四半期決算短信、有価証券報告書、四半期報告書及び内部統制報告書を訂正し、また、遅れていた2019 年 12 月期有価証券報告書を提出したとのことです。
訂正対象は、2017 年 12 月期 第 2 四半期から2019 年 12 月期 第 3 四半期決算までです。
経緯。
「当社は、外部からの指摘を契機として、当社の連結子会社である株式会社シナジー・コンサルティング(以下、「シナジー社」といいます。)が行った不動産取引の一部に係る売上の計上について不適切な会計処理が実施された疑義があることを認識いたしました。
この事実を受け、当社は 2020 年 1 月 17 日付で当社とは利害関係を有しない独立した外部専門家である弁護士及び公認会計士で構成される第三者委員会を設置し、事実関係の究明と再発防止策の提言を目的とした調査を依頼いたしました。
その後、2020 年 4 月 28 日付の第三者委員会調査報告書において、シナジー社が 2017 年5 月から 2018 年 9 月の期間で行った不動産取引の一部について売上の架空計上等による不適切な会計処理の事実が判明したとする調査報告を受領するに至り、当社は 2017 年 12 月期第 2 四半期以降の売上高、及び段階損益の修正等の必要な訂正を行うことといたしました。」
影響額は、例えば、2018年12月期では以下のようになっています。
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(数字は、左から訂正前 訂正後 影響額。単位:百万円)
2019 年12 月期第 3 四半期には、訂正により債務超過に転落しています。
2019年12月期有価証券報告書。
↓
http://www.jholdings.co.jp/data/756/20200616-024.pdf
純資産△187,901千円で、債務超過となっています。総資産13億円、販売用不動産11億円(前期比9億円増)、前受金11億円(同11億円増)です。ゴーイングコンサーンの注記もついています。
第三者委員会の調査報告書(最終)の公表と今後の当社の対応に関するお知らせ(4月30日)(PDFファイル)
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