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薬の副作用を考える

2015年02月05日 | ふと思ったこと

久々の医学カテゴリーですが、今回のテーマは 『 副作用 』 です。



『漢方だから副作用が無い』、『自然由来だから身体に優しい』
という人が居ますが、あるいはそうした意図のCMを目にすることがありますが

何か根拠があるんだろうか ?


そもそも漢方薬は 身体を本来の状態に整えるというのがコンセプトかと思われますが
漢方薬から有効成分を抽出して それを元に薬を造った場合

それを漢方薬と呼ぶべきだろうか?




では本題に入ります


たとえば体温を下げる働きと腸を活発に動かす働きを持つ薬草があったとして
風邪なんかで熱を下げたいとき 腸を活発にする効果は下痢を招く副作用ということになりますが
便秘がちな人にとっては 便利な薬ということになります




次に 熱を冷ますというのはどういうことなのか、を考えてみます


そもそもなぜ熱が出るのか?

詳細な理由は分からない場合も多いようですが
細菌やウイルスに感染して熱が出る理由 として考えられているのは
 
細菌の増殖抑制 と 免疫機能の活性化

すなわち

病原体と戦うために身体が自ら発熱している ということになります


いわゆる鎮痛解熱剤というのは こういった免疫反応を抑える薬なので
風邪を治す という意味ではマイナスの効果を持ちます


カゼ薬に物申すでも書きましたが
風邪を早く治したければ とにかく体力を温存することです


さらに、多くの解熱剤は『血が固まりにくくなる』ため 脳こうそくの予防などにも用いられますが
これはすなわち『出血したら止まりにくい』ことを意味しています


さらにさらに 胃粘膜の血の流れを悪くしてしまう作用もあるため
常用していると様々な程度で胃にダメージを与えます



『毒にも薬にもなる』という表現を耳にすることがありますが
これは特別な話ではなく 全ての薬に当てはまることなんですね



漢方だろうが自然由来だろうが 必ず副作用はあります



ってか、薬の有効成分は もともと自然界から見つけ出したものが大半でしょう
今もたくさんの人が 世界中の草やら虫やらを研究しているそうな
結局、自然本来の力にはかなわない ってことですね



『 必要なものは 自然からちょっとづつ分けてもらえ 』 (黒板五郎)





 余談
 グーグルで「黒板五郎、名言」を検索すると この前だか後ろだかの台詞
 『 金を望むな 幸せだけを見ろ  ここには何も無いが自然だけはある
   自然はおまえらの死なない程度 十分 毎年食わせてくれる 』
 が名言として挙げられてますね。
 私は上述の部分の方が好きなんですが・・・



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