るりたま草の思い出(はしちゃんの詩)より 2012年08月23日 18時28分31秒 | 詩 天も地も 秋うららの今朝 くじゅう草原の草むらに 空色したるりたま草が まん丸に咲いていた 「ぼく初めてるりたま草に出逢ったとき なぜか涙がこぼれたよ」と 恥ずかし気に笑っていた 若きころの ジュンくんを思い出す 一昨年 つくつくぼうしの鳴いてた昼下がり 「ぼく癌なんだ」と 泣き虫のはずのジュンくんから たんたんと こともなげに告げられ 日々だけがいたずらに 過ぎ去っていった 音沙汰を聞くのが怖くて るりたま草に そっと聞いてみる 「ジュンくんは?」と « 風にひるがえる葛 | トップ | 朝を待つ »