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今朝のくじゅう連山はくっきりとした稜線に青空の雲の配置がマッチして、見とれてる間に通勤路を間違えてしまった。時間には常に余裕を持ち行動しているので、間違いついでに足を伸ばした。いつもと違う風景はとても新鮮だった。阿蘇、傾山、祖母山を遠くに置いた風景を楽しんんだ。
道路脇の林はクズのつるが旺盛に茂り花が咲き始めていた。ここ最近、地主さんには気の毒なほどクズが傍若無人に這い回っている。
子供時分はクズを「カンネンカズラ」と呼び若葉はウサギのエサにしていた。クズの葉が風にひるがえると白い裏を見せていたので裏見草と呼ぶこともあるらしい。困り者のクズとはいえ、根は立派な葛粉になり漢方薬の葛根湯となり随分昔から人さまは世話になっている。
花が咲き始めると可愛いくもある。秋の七草の一つだけあってクズを読んだ俳句もたくさん見かける。
萩ゆられ葛ひるがえる夕かな
山葛の風に動きて旅淋し 正岡子規
やはり秋には欠かせないクズの花、草原にはススキが赤茶の若穂を風に遊ばせていた。