アカヌケ沢を出発して、高嶺に向かう間にも風を遮るという程の
樹木もなく、一層雨風を強く感じ始めます。
前後左右、どちらに向かっても同じ様な位置です。
白鳳峠にさえつけば大丈夫!!
そう自分に言い聞かせてゴロゴロ石につまずかない様に進みます。
高嶺近くになり後ろを振り返ると、思っていた以上に
歩いて来たなと実感をしました。
時間を見ると地図時間よりも20分以上のオーバー。
雨対策や渋滞を考えても、これは気が緩み過ぎと思い
カブトの緒を締めなおします。
大きな岩の下りになる頃、すれ違った方に
「これから岩にへばり付きながら降りる事になる」と助言を頂き
ストックはしまいます。ほんの十数秒歩くと正にへばり付くような
コースになっています。
こんな強風の時にココはきついわあ。
何も私を守ってくれる物はありません。
滑らないように、こけないように着実に移動を続けます。
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とか言ってると
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リュックで平面が広い事もあり、何度も飛ばされながらも
風がおさまる瞬間を狙いながら、ゆっくりと下るしか有りません。
「全く鳳凰散々だ!」
多分この日に50人が心の中で呟いた言葉を
思い切りデカい声を出して文句言っていました。
せめて背中の大荷物を下に投げてしまえば、身一つになるので
どれ程負荷がなくなるかと本気で考えました。
でも私はM・ジョーダンじゃないから、ピンポイントで
シュートを決める事は出来ないので止めておきます。
ゴロゴロ岩場の途中で山慣れしている方に抜かれ、真似をしてみましたが
とてもついていけるものでは有りません。
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風に押されて浮石に足をとられたり、蹴つまづいたりを3回目までは数えましたが、
それ以上はもう数えるのをやめました。
このままでは12時台のバスに間に合わないなあ。と弱気になっていましたが
冷静になって考えてみれば、その後もバスはあるし怪我をするより
無事で下山出来ればいいじゃないかと、時間を気にしない事にします。
そしてようやく白鳳峠に到着。ここからは樹林帯ね♪と思いきや
私にとっては味気ないゴロゴロ岩場が続き、やけくそ気味に下ります。
そして視界に入った樹林帯。あああ、やっと着いた~。
そこの手前で、かなり前に私を抜かしたグループがカッパを脱ぐ等の
小休止をしていました。
諦めていたバスですが、この方達も同じバスを目指すとなれば
今から諦める必要もありません。
スピードがほぼ同じ為、そのグループについていく形となります。
自分で道を確認しなくて良いし雨風も無いしで、1時間前に比べて天国と地獄です。
何よりも人と接する事で、どれ程気持ち的に落ち着いた事か。
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シラビソの樹林帯はあまり人気がないようですが、樹林帯好きなので
「このコースだけなら登りでも下りでも楽しめるのになあ。今日は
のんびり出来なくて残念だなあ」と、思える位に余裕ができていました。
先ほど迄の自然と真正面にぶつかっていた事を考えると
梯子や鎖場という人の優しさが身に沁みます。
途中で後ろのグループに抜かされましたが、川の流れる音が
少しづつ大きくなり、下界が近い事を教えてくれています。
そして広河原の登山道に到着。
足元は全く気にせずバス停に向かいます。
「アスファルトって素晴らしい。文明万歳」
その時は心の底からそう思っていたのですが、すでに
山に行きたくなっているから不思議なものです(苦笑)
樹木もなく、一層雨風を強く感じ始めます。
前後左右、どちらに向かっても同じ様な位置です。
白鳳峠にさえつけば大丈夫!!
そう自分に言い聞かせてゴロゴロ石につまずかない様に進みます。
高嶺近くになり後ろを振り返ると、思っていた以上に
歩いて来たなと実感をしました。
時間を見ると地図時間よりも20分以上のオーバー。
雨対策や渋滞を考えても、これは気が緩み過ぎと思い
カブトの緒を締めなおします。
大きな岩の下りになる頃、すれ違った方に
「これから岩にへばり付きながら降りる事になる」と助言を頂き
ストックはしまいます。ほんの十数秒歩くと正にへばり付くような
コースになっています。
こんな強風の時にココはきついわあ。
何も私を守ってくれる物はありません。
滑らないように、こけないように着実に移動を続けます。
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とか言ってると
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リュックで平面が広い事もあり、何度も飛ばされながらも
風がおさまる瞬間を狙いながら、ゆっくりと下るしか有りません。
「全く鳳凰散々だ!」
多分この日に50人が心の中で呟いた言葉を
思い切りデカい声を出して文句言っていました。
せめて背中の大荷物を下に投げてしまえば、身一つになるので
どれ程負荷がなくなるかと本気で考えました。
でも私はM・ジョーダンじゃないから、ピンポイントで
シュートを決める事は出来ないので止めておきます。
ゴロゴロ岩場の途中で山慣れしている方に抜かれ、真似をしてみましたが
とてもついていけるものでは有りません。
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風に押されて浮石に足をとられたり、蹴つまづいたりを3回目までは数えましたが、
それ以上はもう数えるのをやめました。
このままでは12時台のバスに間に合わないなあ。と弱気になっていましたが
冷静になって考えてみれば、その後もバスはあるし怪我をするより
無事で下山出来ればいいじゃないかと、時間を気にしない事にします。
そしてようやく白鳳峠に到着。ここからは樹林帯ね♪と思いきや
私にとっては味気ないゴロゴロ岩場が続き、やけくそ気味に下ります。
そして視界に入った樹林帯。あああ、やっと着いた~。
そこの手前で、かなり前に私を抜かしたグループがカッパを脱ぐ等の
小休止をしていました。
諦めていたバスですが、この方達も同じバスを目指すとなれば
今から諦める必要もありません。
スピードがほぼ同じ為、そのグループについていく形となります。
自分で道を確認しなくて良いし雨風も無いしで、1時間前に比べて天国と地獄です。
何よりも人と接する事で、どれ程気持ち的に落ち着いた事か。
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シラビソの樹林帯はあまり人気がないようですが、樹林帯好きなので
「このコースだけなら登りでも下りでも楽しめるのになあ。今日は
のんびり出来なくて残念だなあ」と、思える位に余裕ができていました。
先ほど迄の自然と真正面にぶつかっていた事を考えると
梯子や鎖場という人の優しさが身に沁みます。
途中で後ろのグループに抜かされましたが、川の流れる音が
少しづつ大きくなり、下界が近い事を教えてくれています。
そして広河原の登山道に到着。
足元は全く気にせずバス停に向かいます。
「アスファルトって素晴らしい。文明万歳」
その時は心の底からそう思っていたのですが、すでに
山に行きたくなっているから不思議なものです(苦笑)