呉須丸紋赤絵鉢 成井藤夫
これも益子焼
益子に限らず、窯元を訪ねて、昔の面影を偲ぼうとすると当てが外れることが多い。
この角皿を見た時、益子焼とは気がつきませんでした。
益子焼と聞いた後も
新進作家が益子に居を構え、作ったのだと思いました。
瑞々しい! モダン!!
裏側角に 刻印あり
箱書き
中に、島岡達三氏の説明文が入っていました。
画像では読み取れませんので、原文のまま、引用します。
藤夫さんの赤絵 島岡達三
益子の赤絵は故浜田庄司先生が創められ多くの名品を焼かれたが、
合田好道画伯は成井窯と協力して量産化に務めた。
藤夫さんは三十年も前のその頃から赤絵に没頭した赤絵の草分けである。
その後、むしろ、事業家としての仕事が忙しかったが、最近又赤絵を始めた。
さすがによく益子の土、釉を生かした絵付けで生き〜と焼き物に密着している。
使える食器に主力を注いでいるのもうれしい。
◯成井藤夫氏 略歴の一部抜粋
昭和五年生まれ
昭和四十年 益子焼窯元共販株式会社社長就任
昭和五十二年 同上 退社
昭和五十三年 再び作陶に入る。
骨董陶器でも使えるのは使うのが自分流。
さて、これはどんな用途に合うのでしょうか。
知人の小料理屋にでも持ち込んで、盛り合わせてして貰おうかと思案中。
今はコロナ禍で酒は飲めない。
先送りです。