KRELL MD-1を2台持っている。
その機能美に惹かれて1台追加買いしたからです。
読み取りメカはフィリップスのスイングアームメカ CDM-3
スイングアームメカはCDに同心円上に刻まれている「音の点データ」をLPレコードプレイヤーアームの先に付いたカートリッジのように追従しながら読み取る。
動作が何ともアナログぽい。まるで生き物みたい。
1980〜90年台、オーディオメーカーはスイングアームメカ搭載のCDプレイヤーを何機種も発売していました。次第にソニー方式の並行移動式メカに押されて少なくなりました。CDプレイヤーの廉価競争に太刀打ち出来なくなったからです。
来るべき時の補修用にと、当時市場に流通していたCDM-3メカ 2台、CDM-4メカ 1台を購入しました。
自分のオーディオの音楽媒体は今やネットオーディオ・Amazon musicが中心です。
読み取り終了後のCDの出番はほとんどない。
KRELL MD-1 はディスプレイ品となっている。
「榛名山麓 珈琲ギャラリー」にLUXMAN D-500XsⅡ?(スイングアームCDM-3メカ搭載) がある。このところ、調子が悪い。
自分も過去にLUXMAN D-500シリーズを2台持っていました。どちらも友人宅に行ったままになっている。その1台は既に読み取り不良らしい。
読み取りメカの経年劣化が原因と想定されます。
これも何かの縁とKRELL MD-1 を「榛名山麓珈琲ギャラリー」に持参しました。
オーディオ愛好家が集う場所でもあります。
オーディオ愛好家に、実際に観て、触って、操作して欲しい。
左上:KRELL MD-1 右: stelavox ST-2(96/24)
共に25年ほど前のCD全盛期の製品です。
○ KRELL MD-1 CDトランスポート アメリカ
フィリップスのスイングメカCD3(アルミダイキャスト製、ハート型)の美しさをデザインと生かしている。このメカにCDを直接載せて、重石で抑えるタイプ。シンプルイズベスト。
アクリル製の上蓋はCDが載る部分だけ削っているぶ厚く重い。
蓋は手で開けなければならない。蝶番部はオイルダンプメカになっている。蓋を軽く押すと蝶のようにフワッと舞い降りる。
〜 アクリル葢は開けたままでも大丈夫。アクリル蓋には油圧式ダンパーが組み込まれているのでバタンと落ちない。上から押さえつけないで下さいね。〜
本体の4隅にはアルミ削り出しの回転式の足が付いている。厳密に水平を取ることが出来る。
「水準器」を忘れました。次回、持って行きます。
ESOTERIC P-0 (VRDSメカ ソニー方式)が戦艦なら、KRELL MD-1(スイングアームメカ)はコンコルドでしょうか。
音信号を如何に正確に読み取るかの目標は同じでも、全く真逆な発想が面白い。共に出番が少なく、不遇を託っています。
これ単独では音楽は聴けない。出力はデジタル信号(同軸・光)のみ、CDプレイヤーのデジタル部を担うCDトランスポーターです。
○ Stelavox (ゴールドムンド社のプロ用ブランド)ST-2 (96khz/24bit対応 )
DA(デジタルーアナログ)コンバータ スイス
機能だけに削ぎ落とせばこうなると言う製品。背面は入・出力端子で埋め尽くされている。
プロ用機器なので、バランス型デジタル入力、バランス型アナログ出力がある。
これもディスプレイ状態。性能的には最新DACチップ搭載のDACには敵わない。