「子供の頃、父親が大事にしていた銀のシガレットケースを磨いて、怒られた。」
という話を聞いたことがある。
とは言っても、愛娘が好意でやったこと。真に怒ったのではなかったらしい。
「掘り出し市」で銀製品らしいリキュールカップ?(ワインカップ?)を必要もないのに買った。
所謂、お買い物中毒である。
余りにも、錆びて、汚らしいので、暫く放っておいた。
銅や真鍮の磨きは時間潰しに大分やった。今回もやることにした。
同じ器が紙箱に窮屈そうに4つ入っていた。
紙箱の中に、「銀製品の取り扱い説明書」が入っていた。
『銀の表面酸化のお嫌いな方に』
この製品は、純銀使用のため、模様の表面が酸化して光沢を失うことがありますが、その際はこの袋中の青紙で軽くお拭き下さい。
尚、各御家庭で御使用のナイロンたわしでも結構ですが、磨きすぎて、地肌が露われぬ程度に留めて下さい。
付属の「青紙」はありませんでした。
地肌は不明。純銀製品か銀メッキ製品か。
金色を呈した部分もあり、一部は金メッキをしたのかもしれない。
二段階の磨きをすることにしました。
①第1ステージ
水を含ませたペーパータオルで磨く。乾いたペーパータオル、布で拭き取る。
拭ったペーパータオルにはうっすらとした汚れが付く。
やらないよりマシな程度にしかならない。
②第2ステージ
金属研磨剤「ピカール」を付けたペーパータオルでゴシゴシ磨く。ペーパータオルは真っ黒になる。
黒ずみが目立たなくなるまで磨きを繰り返し、ペーパータオル、布で拭き取る。
素の地肌が何であるか分からないが、一応、綺麗になった。
左から 第2ステージ 第1ステージ 磨き前
同上 カップ内
内側は布で拭き取る程度の留めた。
同上 足台のアップ
○第2段階の磨きでも未だ十分ではないと感じました。
これ以上磨くと金メッキ部分がなくなる。
この辺で止めておいた方が良さそうです
画像では十分な説明ができません。
第1ステージでは汚れは十分に落ちない。それだけ酸化が進んでいるのでしょう。
第2ステージでは、酸化に伴う汚れはかなり減り、気にならなくなる。
その一方、金メッキ部分が剥がされてしまう。
このことを、説明書で言っているのかもしれない。
入っていた箱 Silver Collection [S]
セパレート ワインカップ 2PCS
材質/銅・銀仕上
となると、本体は銅。その上に、銀メッキし、一部分は更に金メッキをしたものと推定します。
2PCSと書いているのに、入っていたカップの数は4ケ。
4本の内2本は透明ビニール袋に入ったままの状態でも、錆びていました。
2箱(4本)あったものを、無理やり1箱にまとめたと推測します。
銀製品(表面メッキ)は、未使用でも保管状況次第では経年変化で錆びる(汚れる)らしい。
ことが分かりました。
「銀の宝探しゲーム」終了!
磨きを楽しめたので良しとします。