上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

すろっぴーと屋島ケーブル

2007-08-30 23:17:37 | テツ
 帰省日記その3は、帰途につく家族旅行から離脱して、高松まで。
 昨日のサイクリングの後、宿の部屋で休んでいたら、夕方のローカルニュースで、四国各地の変わった乗り物に乗りに行くコーナーの総集編をやっていて、まさに滞在中の鳴門市内から2件。
 ひとつはなんと、怖い思いをしてさっき渡った小鳴門橋の架かる海峡に3つもあるという渡船。道理で歩行者自転車がいなかったわけだ。高いところに架かっている橋まで上り下りするだけでも大変だもの。せっかく自転車で近所を通りがかったのにやられたよ~。乗ってみたかった。
 で、もうひとつは、すろっぴーという斜行エレベーターというかモノレールというか。高いところを走る高速道路のバス停まで麓から上り下りするためのものらしい。高松に向かうついでにまずこいつに乗ってみることにした。
 地図で高速バス停に目星をつけ、鳴門駅から競艇場行きバスで見に行ったとか、鳴門観光情報センターの脇から出ているとか、とのウェブ情報を頼りに小鳴門橋を車で渡ってみたら、昨日目の前をチャリで通り過ぎたところだった。まったく、渡船といい、すろっぴーといい、事前準備の的はずれぶり、灯台もと暗しぶりにイヤになったのも束の間、30分まで無料の駐車場に車を停め、嬉々として早速乗ってみる。
 エレベーターのようにボタンを押すと、しずしずとゴンドラが降りてきた。


 細すぎるレールに不安を覚えつつ、写真撮りたさで車内ではずっと立ったまま。2分足らずで終点。とりあえず高速道路の横断地下道を通ってバス停を見に行ってみる。結構な人出。こんな乗り物を設置するだけのことはありそうだ。一応、駅前?には乗用車程度が転回できそうな広場があったが、車は一台も現れず、何人もの人がスロッピーで上り下りしていた。

  


 ドイツ橋にもやや心惹かれつつ鳴門を後にし、こんどは引田へ。途中、池谷で軽く撮りテツ。



 引田は赤い壁の醤油蔵が象徴的な古い港町。この炎天下でなければ、せっかくチャリを積んできてるのなら軽く走ってみたいところ。しかし、歩き出して5分せぬうちに汗びっしょり。へとへと。
 さっそく通りがかったヌーベルポストで昼食にした。天井の高い古い郵便局舎がカフェになっているのだが、こんな猛暑日に冷房なしではちょっとキツイ。冷風扇4台で取り囲んでもらってなんとかしのいだ。が、辛口カレーでまた汗だく。うまかったけど。

  


 この後は一路高松へ。といいつつ、ちょっと手前で高速を降りる。目指すは屋島。ろくに景色も眺めず一気に頂上まで上がって車を停めると、屋島寺は微々たる賽銭だけ上げてほとんど素通りして、廃ケーブルの駅へ。ところが、無礼な参拝でバチが当たったか、道を間違えて結構な標高差、石段の参道を下ってしまった。トレーニングの人とかお遍路っぽい人とか、何人かの人とすれ違った安心感で、どうも様子がおかしいと思うまで時間がかかってしまった。汗びっちょびちょで山門まで戻って、正しい道へ。駐車場からだと、屋島寺には横の裏口のようなところから入ることになるが、本道の正面の二つの山門を二つともくぐってしまうと、ひたすら山を下ることになる。正しくは、二つ目の山門をくぐる前に左折。何せ廃止されたケーブル駅、そこまでの道しるべには全て覆いがかかっていて簡単にはわからない。
 人気のない広い道を歩いていく。ほとんどフラット。両脇に木々が連なる参道が、かつては初詣の人並みでいっぱいになった様などを勝手に想像しつつ、蝉時雨の中を歩いていくと、…あった!。

  


 重厚かつユニークな形状のRCの建物。そして、ケーブルカーもあった!。


 駅前の商店は、しもたや状態で健在らしく、高校野球中継のテレビの音が聞こえてくる。そんなわけで人目もあり、立入禁止ロープをかいくぐったりはせず(気味悪くて入る気もあまりしない)、中判とカラーでじっくり撮って、汗が引くまで麓の景色を眺めてから退散した。
 この日の夜は、チェーン店もバカにはできないとのポリシーで、お手軽に宿近くの坐・和民で適当に飲んでから、以前の姿が全く思い出せない高松駅前を徘徊し、アイスを買って帰った。
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