上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

帰省日記070103

2007-01-10 01:07:48 | 放言
 正月も三日目、地元の世界遺産に詣でてみた。春日大社。長いこと行ってなかった。駅からこんなに歩くとは。車で行くのが当たり前に思っていた奈良市写真美術館がすぐそば。つべこべ言いつつ到着してみればお参りはあっけなく、あとは鹿とか人とかスナップしながら帰るだけ。鹿に煎餅をやろうと恐る恐る手を伸ばす子に気付いてカメラを構えたところ背後からふいに「…この人はよその子も自分の子みたいに写真撮りはるんやなあ」とおっさんの声。
 私の場合、不思議と奈良では写真を撮っているとこうしていじられる。別に被写体の子供の親ではあるまい。写真を撮りまくってるヤツが単にうざいか、肖像権を死守することになぜか躍起になっている関西にありがちなこだわり系(本人はシャレのつもり)のおっさんなのかも。
 去年の燈花会では奈良町で三脚立ててろうそくの明かりを撮っていたらやはり背後から「普段はこの辺はカメラお断りやねんけどなあ」と何が言いたいのかよくわからない、やはりおっさんの声。姿態構わず写真撮ってばっかりの輩が目障りだったのかもしれないが、それを排除したくて嫌みを言っている風ではない。頭に思い浮かんだことが、口からよだれのように漏れてしまっているだけのように思える。いろいろ災いをもたらしていそうな口ではないかと気の毒に思うが、習慣的にボケなさそうで多少羨ましくもある(よしんば「アレが何してアレやなあ」と言うようになっても、そうなれば災いがなくなるだろう)。
 ずいぶん前の万灯籠の夜、集団が通りがかったところについフラッシュを焚いてしまったら即座に「モデル料もらわんなあかんなあ」というのもあった。これはお約束っぽいものでよそでも言われたことがある。今度言われたらいくらなのか細かく尋ねてやろうと決めているが、その後はない。
 ストリートスナップを撮るには、絶えず見知らぬ被写体の肖像権保護を意識すべきであることに疑いはない。また、撮るのに夢中で場の雰囲気を壊す無粋も避けるべきと心得る。しかしどういうわけか地元奈良は、格別カメラを毛嫌い、とまでは言わずとも、監視している街のように思えてしかたない。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけましておめでとうございます (yukisach)
2007-01-10 10:56:05
あけましておめでとうございまーす!

世界遺産、いいなぁ~
今年は日本を回ろうかな~

ワタシのモデル料は「ビール1杯/枚」ですよ♪
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おめでとう (暗室管理人)
2007-01-11 22:49:53
さすがに9日初出社だと、会社で「おめでとうございます」は数えるほどしか言わなかったよ。

世界遺産はもう一箇所寄ってきたんだぜ。国内にも結構あちこちあるんだね。

モデル料、「/枚」だと?。「/日」とは言わんからせめて「/本」にしといてよ~。
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交渉成立! (yukisach)
2007-01-12 11:04:22
「/本」でいいですよ~!
その代わり、思わず撮りたくなる格好していきますからw

ちなみに、友人の結婚式に着物で出席し、新婦よりも多く写真に写っていましたからね★ニヤリっ
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