無理が通れば 道理が引っ込む。

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この年になっても

2016-01-05 03:04:28 | 日記

 

又八は 毎朝出かけに女房の 律子に声をかける。

「おーい 言ってくるぞ゛」

「行ってらっしゃい 帰りは遅いの。」

「わからん。」

「寄り道しないで まっすぐ帰ってきてね。」

 

こんな会話 もう 50年近くも繰り返している。

若いころのように 悪書通いすることは 今思えばばかばかしいこった。

 

酒も女も金までも今は まったく 縁がない。

 

「あんたも 隣の介熊さん謎見習ったら」

介熊は私の同級生゛ある。誠に品行方正 村でも指折りの男前で女房思い出知られていた。

 

「おい 介熊最近見ないね。」「東京の息子さんのところへでも 行ったんじゃないの。」

 

それから しばらくして まわりが座波ぞわと 騒がしくなってきた。

「最近 なにかあったんじゃないか。」

女房は エプロンで 手を拭きながら

「介熊さん 女のところで 無くなったんだって。」

「えっ。あの介熊画か。相手はどんな奴だ。」

「なんでも 東南アジアの若い娘らしいわよ。」

「でもわからんもんだね。あの介熊が。。。。。」わたしは絶句した。

もうすぐ日も暮れるというのに。介熊が哀れになった。


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