出エジプト記 解説
2021.1.11
イスラエルの民は
エジプトに行きますが,
のちにエジプトの奴隷となります。
その民が,エジプトから脱出し,
カナンの地を目指すのが
出エジプト記です。
○
出エジプト記 1
(1-11章)
モーセの召しから過越しまで
○
神の計画
(出エジプト1:8)
「さて,ヨセフのことを知らない
新しい王がエジプトに起こった。」
イスラエルの危機に際し,
神が働かれます。
このイスラエルの民を
カナンの地に導くのに,
神はモーセを召し,
指導者としました。
○
モーセの誕生
(出エジプト2:10)
「その子が大きくなったとき,
女はその子をパロの娘のもとに
連れて行った。
その子は王女の息子になった。
彼女はその子をモーセと名づけた。
彼女は,
『水の中から,
私がこの子を引き出したのです。』
と言ったからである。」
モーセは,
「引き出す」のことばから出ています。
それは,
パロの娘がナイル川から
モーセを引き出したからです。
モーセの誕生は,
暗闇の中の光のように,
イスラエルの民に光がさす,
新しい時代となりました。
●
(出エジプト2:24,25)口語訳
「神は彼らのうめきを聞き、
神はアブラハム、
イサク、ヤコブとの契約を覚え、
神はイスラエルの人々を顧み、
神は彼らをしろしめされた。」
○
モーセの召し
(出エジプト3:4)
「主は彼が横切って見に来るのを
ご覧になった。
神は柴の中から彼を呼び,
『モーセ,モーセ。』と仰せられた。
彼は『はい。ここにおります。』
と答えた。」
ここでモーセは,神の召命を聞きます。
モーセは,「はい。ここにおります。」
と答えました。
○
燃える柴
(出エジプト3:2)
「すると主の使いが彼に,
現われた。
柴の中の火の炎の中であった。
よく見ると,
火で燃えていたのに
柴は焼け尽きなかった。」
○
モーセの召命
(出エジプト3:9,10)
「見よ。
今こそ,
イスラエル人の叫びは
わたしに届いた。
わたしはまた,
エジプトが彼らをしいたげている
そのしいたげを見た。
今,行け。
わたしはあなたを
パロのもとに遣わそう。
わたしの民イスラエル人を
エジプトから連れ出せ。」
出エジプト記は,
「奴隷からの解放物語」と共に
「約束の地への召命物語」
でもあります。
○
「わたしはある。」
(出エジプト3:14)
「わたしは,
『わたしはある。』
という者である。」
神はモーセに,
ご自身の名前を明らかにされました。
名前は,
その人の人格をあらわすものです。
聖書の神は存在される方であり,
わたしたちにともに存在し,
わたしたちと共にある方です。
●
イスラエルの民が,
エジプトから脱出できたのは,
「過ぎ越し」の神の業がありました。
「過ぎ越し」とは,
エジプト人の初子は死に,
イスラエルの初子は
救われるというものです。
2022-12-29