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朝の光(聖書の言葉)

伝道の書  解説  2  B 2018.4.20

伝道の書  解説  2



旧約聖書の「伝道の書」の中の

言葉を取り上げました。


「伝道の書」の著者は,

ソロモンであるとされています。


ソロモンは,イスラエルの3代目の王です。








1.


(伝道1:2)

「空の空。

伝道者は言う。

空の空。

すべては空。」




この伝道の書の著者のソロモンの結論は,

次の通りです。



(伝道12:13)


「結局のところ,

もうすべてが聞かされていることだ。

神を恐れよ。神の命令を守れ。

これが人間にとってすべてである。」










2.


「知恵と知識と喜び」



(伝道2:24-26)

「人には,食べたり飲んだりし,

自分の労苦に満足を見いだすよりほかに,

何も良いことがない。

これもまた,

神の御手によることがわかった。

実に,神から離れて,

だれが食べ,

だれが楽しむことができようか。

なぜなら,

神は,みこころにかなう人には,

知恵と知識と喜びを与え,

罪人には,

神のみこころにかなう者に渡すために,

集め,たくわえる仕事を与えられる。

これもまた,むなしく,

風を追うようなものだ。」



人は神から人生を与えられています。

人生を楽しみながら過ごすべきです。

人生は神からはなれて楽しむことは

むなしいものです。



(1テモテ6:17)

「この世で富んでいる人たちに

命じなさい。

高ぶらないように。

また,

たよりにならない富に

望みを置かないように。

むしろ,

私たちにすべての物を豊かに与えて

楽しませてくださる神に

望みを置くように。」









3.



神のなさること


(伝道3:11)


「神のなさることは,

すべて時にかなって美しい。

神はまた,

人の心に永遠への思いを与えられた。

しかし,人は,神が行なわれるみわざを,

初めから終わりまで

見きわめることができない。」



あらゆる出来事の背後に,

神の深い愛に裏打ちされた

摂理の御手があり,

神が永遠において,

最善をなしてくださると信じます。












ふたりがよい



(伝道4:9-12)


「ふたりはひとりよりもまさっている。

ふたりが労苦すれば,

良い報いがあるからだ。

どちらかが倒れるとき,

ひとりがその仲間を起こす。

倒れても起こす者のいない

ひとりぼっちの人はかわいそうだ。

また,

ふたりがいっしょに寝ると暖かいが,

ひとりでは,どうして暖かくなろう。

もしひとりなら,

打ち負かされても,

ふたりなら立ち向かえる。

三つ撚りの糸は簡単には切れない。」



孤独でいるよりは,

仲間や友達といるほうが良い。

互いが助け合うことが出来るからである。


(箴言4:9)

「ふたりはひとりよりもまさっている。

ふたりが労苦すれば,

良い報いがあるからだ。」


友愛の尊さを教えています。

イエス・キリストは

次のようにおっしゃいました。


(ヨハネ13:34)

「あなたがたに

新しい戒めを与えましょう。

あなたがたは互いに愛し合いなさい。

わたしがあなたがたを愛したように,

そのように,

あなたがたも互いに愛し合いなさい。」


イエス・キリストが十字架にかかって,

神と人との交わりの回復をしました。

人と人との間の垣を取り除くためでした。







5.


金銭を愛する者 


(伝道5:10)


「金銭を愛する者は

金銭に満足しない。

富を愛する者は収益に満足しない。

これもまた,むなしい。」


パウロは次のように言いました。


(1テモテ6:17)

「この世で富んでいる人たちに命じなさい。

高ぶらないように。

また,

たよりにならない富に

望みを置かないように。

むしろ,私たちにすべての物を

豊かに与えて

楽しませてくださる神に

望みを置くように。」







6.


人生のむなしさ


(伝道6:10-12)


「今あるものは,何であるか,

すでにその名がつけられ,

また彼がどんな人であるかも

知られている。

彼は彼よりも力のある者と

争うことはできない。

多く語れば,

それだけむなしさを増す。

それは,

人にとって何の益になるだろう。

だれが知ろうか。

影のように過ごす

むなしいつかのまの人生で,

何が人のために善であるかを。

だれが人に告げることができようか。

彼の後に,

日の下で何が起こるかを。」




人生は神から離れては,

むなしいものです。



(ヤコブ4:14)

「あなたがたには,

あすのことはわからないのです。

あなたがたのいのちは,

いったいどのようなものですか。

あなたがたは,

しばらくの間現われて,

それから消えてしまう霧にすぎません。」









7.


人生をまじめに生きよ



(伝道7:1-6)


「良い名声は良い香油にまさり,

死の日は生まれる日にまさる。

祝宴の家に行くよりは,

喪中の家に行くほうがよい。

そこには,

すべての人の終わりがあり,

生きている者が

それを心に留めるようになるからだ。

悲しみは笑いにまさる。

顔の曇りによって心は良くなる。

知恵ある者の心は喪中の家に向き,

愚かな者の心は楽しみの家に向く。

知恵ある者の叱責を聞くのは,

愚かな者の歌を聞くのにまさる。

愚かな者の笑いは,

なべの下のいばらが

はじける音に似ている。

これもまた,むなしい。」


(2コリント7:10)


「神のみこころに添った悲しみは,

悔いのない,

救いに至る悔い改めを生じさせますが,

世の悲しみは死をもたらします。」









8.


見極めることが出来ない神 


(伝道8:16,17)


「私は一心に知恵を知り,

昼も夜も眠らずに,

地上で行なわれる

人の仕事を見ようとしたとき,

すべては神のみわざであることがわかった。

人は日の下で行なわれるみわざを

見きわめることはできない。

人は労苦して捜し求めても,

見いだすことはない。

知恵ある者が知っていると思っても,

見きわめることはできない。」


神は無限,人は有限です。

ですから,神を知ることはできても。

すべてを知ることはできません。


(ロマ11:33)

「ああ,神の知恵と知識との富は,

何と底知れず深いことでしょう。

そのさばきは,何と知り尽くしがたく,

その道は,

何と測り知りがたいことでしょう。」







9.


知恵ある者の静かなことば


(伝道9:17,18)

「知恵ある者の静かなことばは,

愚かな者の間の支配者の叫びよりは,

よく聞かれる。

知恵は武器にまさり,

ひとりの罪人は

多くの良いことを打ちこわす。」








10.


王をのろうな



(伝道10:20)


「王をのろおうと,

ひそかに思ってはならない。

寝室でも富む者をのろってはならない。

なぜなら,空の鳥がその声を持ち運び,

翼のあるものが

そのことを告げるからだ。」


いかなる秘密も,

必ず外部に漏れてしまうというものです。

日本にも「壁に耳あり,

障子に目あり」ということわざがあります。


(ルカ12:3)


「あなたがたが暗やみで言ったことが,

明るみで聞かれ,

家の中でささやいたことが,

屋上で言い広められます。」








11.



パンを水の上に投げよ


(伝道11:1-4)


「あなたのパンを水の上に投げよ。

ずっと後の日になって,

あなたはそれを見いだそう。

あなたの受ける分を

七人か八人に分けておけ。

地上でどんなわざわいが起こるか

あなたは知らないのだから。

雲が雨で満ちると,

それは地上に降り注ぐ。

木が南風や北風で倒されると,

その木は倒れた場所にそのままにある。

風を警戒している人は種を蒔かない。

雲を見ている者は刈り入れをしない。」



わたしたちは労苦を惜しんではならない。

神は私たちに

報いてくださるというものです。


(ガラテヤ6:9)

「善を行なうのに飽いてはいけません。

失望せずにいれば,

時期が来て,

刈り取ることになります。」










12.


あなたの若い日に



(伝道12:1)


「あなたの若い日に,

あなたの創造者を覚えよ。

わざわいの日が来ないうちに,

また『何の喜びもない。』

と言う年月が近づく前に。」


伝道者は「空の空」と

言い続けてきましたが,

ここでその解決を言います。

「創造者」とは,

天地を造られた神のことです。


(創世記1:1)

「初めに,神が天と地を創造した。」


「覚えよ」とは,思い浮かべよ,

心に留めよ,顧みよと言う意味です。

人格的な交わりを持つことです。

「あなたの創造者を覚えよ」とは,

創造者を心に留め,たえず思い,

神との交わりの内に生きよとの勧めです。

このことが,

「空の空」を解決する唯一の方法です。

それは,天地を造られた神を信じ,

神とともに歩み,

神のために生きる道です。

















2016-06-07





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