伝道の書
著者は
イスラエルの王のソロモンです。
(伝道1:1)
○
「空の空」
(伝道1:2)
「空の空。伝道者は言う。
空の空。すべては空。」
伝道者の書は
「もし神がいなかったら」
から出発して,
「神を恐れよ」
と答えを出しています。
どのような知識を持っていても,
この世の知識だけなら,
神の愛も贖いも,
永遠のいのちも,
希望も見出すことが出来ないで,
ただむなしいだけになります。
○
あなたの若い日に
(伝道12:1)
「あなたの若い日に,
あなたの創造者を覚えよ。
わざわいの日が来ないうちに,
また『何の喜びもない。』
と言う年月が近づく前に。」
伝道者は
「空の空」と言い続けてましたが,
ここでその解決を言います。
「創造者」とは,
天地を造られた神です。
(創世記1:1)
「初めに,
神が天と地を創造した。」
「覚えよ」とは,
思い浮かべよ,
心に留めよ,
顧みよと言う意味であり,
人格的な交わりを持つことです。
ですから,
「あなたの創造者を覚えよ」とは,
創造者を心に留め,
たえず思い,
神との交わりの内に
生きよとの勧めです。
このことが,
「空の空」の虚無感を解決する
唯一の方法です。
それは,
天地を造られた神を信じ,
神とともに歩み,
神のために生きる道です。
○
神を恐れよ。神の命令を守れ。
(伝道12:13,14)
「結局のところ,
もうすべてが
聞かされていることだ。
神を恐れよ。
神の命令を守れ。
これが人間にとってすべてである。
神は,善であれ悪であれ,
すべての隠れたことについて,
すべてのわざを
さばかれるからだ。」
わたしたちの「空の空」(1:2)
といわれた虚無的な人生に,
神は神を恐れ,
神の命令を守れと言います。
(伝道12:1)
「あなたの若い日に,
あなたの創造者を覚えよ。」
と言い,
そして,わたしたちの
「すべてのわざをさばかれる」
と言います。
神は,聖書をとおして,
神の創造から,
審判までを教えます。
私たちは,
神の天と地の創造をほめたたえ,
イエス・キリストによって救われ,
神の国に入れられていることに,
感謝したいと思います。
2018-01-17