見出し画像

朝の光(聖書の言葉)

箴言 解説 5  2021.10.22   

箴言 解説 5




箴言の主要な著者は

ソロモン王です。


ソロモンの名は箴言1:1などに,

出てきます。


箴言はソロモンが王であり,

イスラエルの国が霊的,

政治的,文化的,

また経済的に最も栄えていた時期,

紀元前900年頃に

書かれたといわれています。





ソロモンの箴言

(箴言1:1)

「ダビデの子,
イスラエルの王ソロモンの箴言。」


ソロモンは王になったとき,

知恵を神に求めました。

そして,神から知恵を得ます。

(1列3:5-14)
 



知恵が心に入る

(箴言2:10)

「これは知恵が,
あなたの心にはいり,
知識があなたの魂に
楽しみとなるからである。」


知恵が心に入ると,

霊的な命と力が生まれます。




主に信頼する

(箴言3:5,6)

「心を尽くして主に信頼し,
自分の分別には頼らず,
常に主を覚えてあなたの道を歩け。
そうすれば,
主はあなたの道筋を
まっすぐにしてくださる。」


箴言の主題です。




知恵は真珠よりも尊い

(箴言3:15)

「知恵は真珠よりも尊く,
あなたの望むどんなものも,
これとは比べられない。」


知恵は真珠より尊い 

知恵を見出す人の幸福を

述べています。




知恵を得よ

(箴言4:5,6)

「それを忘れることなく,
またわが口の言葉に
そむいてはならない,
知恵を得よ,
悟りを得よ。
知恵を捨てるな,
それはあなたを守る。
それを愛せよ,
それはあなたを保つ。」


何よりも神の知恵を

熱心に求めなければならない。


知恵を求めよと,

父が子に教えています。




幸福な結婚生活の祝福 


(箴言5:15-19)

「あなたの水ためから,
水を飲め。
豊かな水をあなたの井戸から。
あなたの泉を外に散らし,
通りを水路にしてよいものか。
それを自分だけのものにせよ。
あなたのところにいる
他国人のものにするな。
あなたの泉を祝福されたものとし,
あなたの若い時の妻と喜び楽しめ。
愛らしい雌鹿,
いとしいかもしかよ。
その乳房がいつもあなたを酔わせ,
いつも彼女の愛に夢中になれ。」


自分の妻によって

満足すること教えています。


結婚生活の祝福です。




父の命令

(箴言 6:20-22)

「わが子よ。
あなたの父の命令を守れ。
あなたの母の教えを捨てるな。
それをいつも,あなたの心に結び,
あなたの首の回りに結びつけよ。
これは,あなたが歩くとき,
あなたを導き,
あなたが寝るとき,
あなたを見守り,
あなたが目ざめるとき,
あなたに話しかける。」


親が神に従うなら,

子は親の命令を

守りなさいというものです。


☆彡


(箴言 6:20-22)口語訳

「わが子よ,
あなたの父の戒めを守り,
あなたの母の教を捨てるな。
つねに,これをあなたの心に結び,
あなたの首のまわりにつけよ。
これは,あなたが歩くとき,
あなたを導き,
あなたが寝るとき,
あなたを守り,
あなたが目ざめるとき,
あなたと語る。」




心の板に書き記す

(箴言7:1-3)

「わが子よ,
わたしの言葉を守り,
わたしの戒めを
あなたの心にたくわえよ。
わたしの戒めを守って命を得よ,
わたしの教を守ること,
ひとみを守るようにせよ。
これをあなたの指にむすび,
これをあなたの心の碑にしるせ。」


申命記を受けています。


(申命記6:4-7)

「イスラエルよ聞け。
われわれの神,
主は唯一の主である。
あなたは心をつくし,
精神をつくし,力をつくして,
あなたの神,
主を愛さなければならない。
きょう,わたしがあなたに命じる
これらの言葉をあなたの心に留め,
努めてこれをあなたの子らに教え,
あなたが家に座している時も,
道を歩く時も,
寝る時も,起きる時も,
これについて
語らなければならない。」




計りごと,知恵は神のもの

(箴言8:13,14)

「主を恐れるとは
悪を憎むことである。
わたしは高ぶりと,おごりと,
悪しき道と,偽りの言葉とを憎む。
計りごとと,確かな知恵とは,
わたしにある,
わたしには悟りがあり,
わたしには力がある。」


「計りごと」は,神の摂理です。


「計りごと」と「知恵」は,

神にあるといいます。




聖なる者を知る

(箴言9:10)

「主を恐れることは
知恵のもとである,
聖なる者を知ることは,
悟りである。」


聖なる者を知ることは悟りです。

主を恐れるとは,

神を敬い神の意思に

服従することです。


箴言の主題1:7の繰り返し


(箴言1:7)

「主を恐れることは
知識のはじめである,
愚かな者は
知恵と教訓を軽んじる。」




むだ口をたたく愚かな者

(箴言10:8)

「心のさとき者は戒めを受ける,
むだ口をたたく愚かな者は
滅ぼされる。」


むだ口をたたく者は滅ぼされます。

(マタイ7:24)
「わたしのこれらの言葉を
聞いて行うものを,
岩の上に自分の家を建てた
賢い人に比べることができよう。」




いのちの泉

(箴言10:11)

「正しい者の口はいのちの泉。
悪者の口は暴虐を隠す。」


人の言葉は,

いかに大切かを教えています。


キリスト者の中の言葉は

命の水であります。


正しいものが語る言葉は,

聞く者に霊的な活力を与えます。




正しい者

(箴言11:9)

「不信心な者は
その口をもって隣り人を滅ぼす,
正しい者は
知識によって救われる。」


神は,正しい人を救うと言います。




正しい人の口

(箴言12:6)

「悪しき者の言葉は,
人の血を流そうとうかがう,
正しい人の口は人を救う。」


悪者は人々を罪に陥らせます。

正しい人は

悪者のわなから救い出します。




家畜の命を顧みる

(箴言12:10)

「正しい人は
その家畜の命を顧みる,
悪しき者は残忍をもって,
あわれみとする。」


家畜の命に気を配る神は,

神が作ったものを

心に配っています。


神の慈しみは,

家畜にも広げられます。




高ぶり

(箴言13:10)

「高ぶりはただ争いを生じる,
勧告をきく者は知恵がある。」


高ぶる者は自分のほうが

優れていると思って

競争したがるので争いが生じます。


知恵による勧告は,

謙遜になるように勧めます。




正しい者はのがれ場がある

(箴言14:32)

「悪しき者は
その悪しき行いによって滅ぼされ,
正しい者はその正しきによって,
のがれ場を得る。」


正しいものには,

逃れ場である神がいます。




正しい者の祈り

(箴言15:29)

「主は悪しき者に遠ざかり,
正しい者の祈を聞かれる。」


神は,

正しい者の祈りを聞かれます。


(1ヨハネ3:22)

「そして,願い求めるものは,
なんでもいただけるのである。
それは,
わたしたちが神の戒めを守り,
みこころにかなうことを,
行っているからである。」




いつくしみとまこと

(箴言16:6)

「いつくしみとまことによって,
とがはあがなわれる,
主を恐れることによって,
人は悪を免れる。」


「恐れる」とは,

神を敬い畏れることです。


(箴言16:6 新改訳)

「恵みとまことによって,
咎は贖われる。
主を恐れることによって,
人は悪を離れる。」




業を主にゆだねよ

(箴言16:3)

「あなたの業を主にゆだねれば,
計らうことは固く立つ。」


神の全能に

わたしたちは

業をゆだねなさいといいます。


(詩編37:5)

「あなたの道を主にゆだねよ。
主に信頼せよ。
主が成し遂げてくださる。」


受肉したイエス・キリストが

道です。




銀にはるつぼ


(箴言17:3)

「銀にはるつぼ,金には炉,
人の心をためすのは主。」


銀や金は炉で精錬されて,

純度の高い物になります。


同じように人の心も,

心を主にためされないと

いけません。


不順なものを

取り除いてもらわなければ

いけません。


(1ペテロ1:7)

「あなたがたの信仰の試練は,
火で精錬されつつ
なお朽ちて行く金よりも尊く,
イエス・キリストの現れのときに
称賛と光栄と栄誉になることが
わかります。」




心の冷静な人

(箴言17:27)

「言葉を少なくする者は
知識のある者,
心の冷静な人はさとき人である。」


言葉をひかえることを

教えています。


(詩編39:1,2)

「わたしは言った,
『舌をもって罪を犯さないために,
わたしの道を慎み,
悪しき者のわたしの前にある間は
わたしの口に
くつわをかけよう』と。
わたしは黙して物言わず,
むなしく沈黙を守った。
しかし,
わたしの悩みは
さらにひどくなり,』」





「おのれを閉ざす者」

(箴言18:1,2)

「おのれを閉ざす者は
自分の欲望のままに求め,
すべてのすぐれた知性と
仲たがいする。
愚かな者は英知を喜ばない。
ただ自分の意見だけを表わす。」


「おのれを閉ざす者」とは,

直訳すると

「自分を人から分離させる者」

となります。


「おのれを閉ざす者」は,

自己中心に陥り

他人の意見を聞こうとしません。





貧しい人に与えること


(箴言19:17)

「貧しい者をあわれむ者は
主に貸すのだ,
その施しは主が償われる。」


神からの報いは,

神からの愛であり,

私たちの人への愛です。


施しをする貧しい人々を

助けることは,

主に仕える一つの方法です。


そうする人に神は

報いてくださいます。


(詩編41:1)

「貧しい者をかえりみる人は
さいわいである。
主はそのような人を
悩みの日に救い出される。」




罪は清められる

(箴言20:9)

「だれが
『わたしは自分の心を清めた,
わたしの罪は清められた』
ということができようか。」


罪のない者はいないし,

自分で自分を救うことを

人はできません。


(ローマ3:9)

「すると,どうなるのか。
わたしたちには
何かまさったところがあるのか。
絶対にない。
ユダヤ人もギリシヤ人も,
ことごとく罪の下にあることを,
わたしたちはすでに指摘した。」


(1ヨハネ1:8,9)

「もし,罪がないと言うなら,
それは自分を欺くことであって,
真理は
わたしたちのうちにない。
もし,
わたしたちが
自分の罪を告白するならば,
神は真実で正しいかたであるから,
その罪をゆるし,
すべての不義から
わたしたちをきよめて下さる。」




正義と広義

(箴言21:3)

「正義と公平を行うことは,
犠牲にもまさって主に喜ばれる。」


正義と公平を行うことを

勧めています。


(ホセア6:6)

「わたしはいつくしみを喜び,
犠牲を喜ばない。
燔祭よりも
むしろ神を知ることを喜ぶ。」



(ヨハネ17:3)

「永遠の命とは,唯一の,
まことの神でいますあなたと,
また,あなたがつかわされた
イエス・キリストとを
知ることであります。」




恵む者

(箴言22:9)

「人を見て恵む者はめぐまれる,
自分のパンを
貧しい人に与えるからである。」


他の人々の必要や利益にも

気を配る人を神は祝福します。


(ピリピ2:3-5)

「何事も党派心や
虚栄からするのでなく,
へりくだった心をもって
互に人を
自分よりすぐれた者としなさい。
おのおの,
自分のことばかりでなく,
他人のことも考えなさい。
キリスト・イエスにあって
いだいているのと同じ思いを,
あなたがたの間でも
互に生かしなさい。」




「望みは断ち切られない」

(箴言23:17,18)

「あなたは心のうちで
罪人をねたんではならない。
ただ主をいつも恐れていよ。
確かに終わりがある。
あなたの望みは
断ち切られることはない。」


主を恐れる者は,終末の時は,

主からの報いがありますので,

望みを捨てては

いけないといいます。




正しいものは起き上がる

(箴言24:15,16)

「悪しき者がするように,
正しい者の家を
うかがってはならない,
その住む所に
乱暴をしてはならない。
正しい者は七たび倒れても,
また起きあがる,
しかし,
悪しき者は災によって滅びる。」


正しい者と悪しき者を

比べています。


(2コリント4:8,9)

「わたしたちは,
四方から患難を受けても窮しない。
途方にくれても行き詰まらない。
迫害に会っても見捨てられない。
倒されても滅びない。」





事を隠す

(箴言25:2)

「事を隠すのは神の誉であり,
事を窮めるのは王の誉である。」


神の定めたことは,

人間の限界ある知恵では

知り得ません。


(ローマ11:33)

「ああ深いかな,
神の知恵と知識との富は。
そのさばきは窮めがたく,
その道は測りがたい。」




知恵

(箴言26:12)

「自分の目に自らを
知恵ある者とする人を,
あなたは見るか,
彼よりもかえって
愚かな人に望みがある。」


知恵は聖霊が与えてくださいます。


(ヨハネ16:8-11)

「それがきたら,
罪と義とさばきとについて,
世の人の目を開くであろう。
罪についてと言ったのは,
彼らがわたしを
信じないからである。
義についてと言ったのは,
わたしが父のみもとに行き,
あなたがたは,
もはやわたしを
見なくなるからである。
さばきについてと言ったのは,
この世の君が
さばかれるからである。」




あすのことを誇るな

(箴言27:1)

「あすのことを誇るな。
一日のうちに何が起こるか,
あなたは知らないからだ。」


わたしたちは,

自分の未来を

知ることが出来ません。


ですから,すべてを主にゆだね,

主の導きに従う謙虚さが必要です。


自分の計画を

むやみに誇るなと言います。



(ルカ12:19,20)

「そして,
自分のたましいにこう言おう。
『たましいよ。
これから先何年分も
いっぱい物がためられた。
さあ,安心して,食べて,
飲んで,楽しめ。』
しかし神は彼に言われた。
『愚か者。
おまえのたましいは,
今夜おまえから取り去られる。
そうしたら,
おまえが用意した物は,
いったい
だれのものになるのか。』」



(ヤコブ4:13,14)

「聞きなさい。
『きょうか,あす,
これこれの町に行き,
そこに一年いて,
商売をして,もうけよう』
と言う人たち。
あなたがたには,
あすのことはわからないのです。
あなたがたのいのちは,
いったいどのようなものですか。
あなたがたは,
しばらくの間現れて,
それから消えてしまう
霧にすぎません。
むしろ,
あなたがたはこう言うべきです。
『主のみこころなら,
私たちは生きていて,
このことを,
または,あのことをしよう。』」




貧しい者に施す者

(箴言28;27)

「貧しい者に施す者は
物に不足しない,
目をおおって見ない人は
多くののろいをうける。」


(2コリント8:2)

「彼らは,
患難のために激しい試錬を
うけたが,
その満ちあふれる喜びは,
極度の貧しさにもかかわらず,
あふれ出て惜しみなく施す
富となったのである。」






(箴言29:18)

「幻がなければ,
民はほしいままにふるまう。
しかし
律法を守る者は幸いである。」


幻は神を信じる者に

与えられた啓示です。


☆彡


(箴言29:28新共同訳)

「幻がなければ民は堕落する。
教えを守る者は幸いである。」


「幻(ビジョン)がないと国民は,

堕落してしまうといいます。




その名は何か

(箴言30:4)

「天にのぼったり,
下ったりしたのはだれか,
風をこぶしの中に
集めたのはだれか,
水を着物に包んだのはだれか,
地のすべての限界を
定めた者はだれか,
その名は何か,
その子の名は何か,
あなたは確かに
それを知っている。」


この言葉は,

ヨブ記38章に似ています。

天地を造り支配しているのは,

神であり神の子です。


(1ヨハネ5:20)

「神の子がきて,
真実なかたを知る知力を
わたしたちに
授けて下さったことも,
知っている。
そして,
わたしたちは,
真実なかたにおり,
御子イエス・キリストに
おるのである。
このかたは真実な神であり,
永遠のいのちである。」




酒を飲む

(箴言31:4,5)

「レムエルよ,
酒を飲むのは,
王のすることではない,
王のすることではない,
濃い酒を求めるのは
君たる者のすることではない。
彼らは酒を飲んで,
おきてを忘れ,
すべて悩む者の
さばきを曲げる。」


指導者に神が

求められるおきてです。


飲酒の害の戒めです。





2021-10-22

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「箴言」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事