お互いに学び合って!口利き文化が引き継がれる?

先日、読み聞かせ講座受講生との交流会があり、参加しました。
『お勉強って大事よね』と言っている人もいました。一人の先生から習う「お勉強」から、新旧混ざり合って互いに学び合う「学び」に変わってきていることも知らずにいる。

私は「(自分も含めて)長くやっていると頭が固くなって」と前置きし、受講生には「皆さんは一番普通の市民に近い。それは強みです。その強みを生かして、どの団体に入っても自分の意見をしっかり言って欲しい」などと言いました。
また、「ボランティアなのに、読み聞かせに使うからと言って、長く借り続けて一般市民の本を横取りしている」などとも言いました。

20年位前には、複数の守旧派の司書が口利きをして、学校や園に自分の子分にあたる団体を押し込んだ歴史があります。私は、それを その司書がほのめかす現場にいたので、よくわかります。
かつて、私もそのグループの一つにいて、〇〇先生の教え子ですね、と学校司書に目礼されて驚いたことがあります。

過去は変えることができません。これからどうすればいいのか。新人の方には歴史を伝えて(どうすればいいかわからないが)変化を促していく方法を取りたいと思います。
たくさん学校に入っている団体の方は、それは楽しいだろうけれど、やり方がおかしくないか常に見返して欲しい。子ども条例もできています。また、長くたくさん学校に入り続けるのは「既得権益にしがみついている」ことです。新しい団体さんにそれらを分けて、皆で成長するのが先輩としての矜持だと思っています。
そして「〇〇先生のお導きで」という「口利き文化」が次の世代に引き継がれることを、皆さんは何とも思わないのでしょうか、と問い質したい。

新潟市の学校司書、園の関係者は、自分の学校に入り続ける団体が、子どもたちの支持を得ているのか調べる必要があります。子どもは「仕方ない」と諦めているかもしれません。ボランティアには魅力的な人も多いので、それは尊重する必要があるのですが、プログラムに新鮮な本が入っているか、調べてもいいと思います。

そして、かつて、絵本の読み聞かせ指導者が「読み聞かせに使うから、雨の季節には〇〇(きっと自分が好きな本)はたくさん揃えて欲しい」など図書館に言い、皆が頷いたという現場にもいました。でも、それはちょっと違うんじゃないか、と思いました。付け加えて昔は読み聞かせボランティアが少なかったけれど、いまはたくさんいます。そんなことに市民の税金を使うのは見当違いではないでしょうか。
アニマシオンをする団体も、図書館にたくさん本を揃えろというのではなく、自分たちでやりくりして本を買えばいいと思います。
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