図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
新潟市子ども条例の制定
2月6日に、新潟市のいしづき幸子さんの議会活動レポートがチラシに入っていたので、読みました。
最後のページに「新潟市子ども条例」制定、とあって、12月27日にこの条例が公布されたことを知りました。
ずっと昔に子どもの権利条約のことがあって、あれから25年は経っているでしょうか、市でも条例ができたのですね。これからは子どもの権利の尊重を根本に据えて考える必要があるとのこと。言ってみればあたりまえのことです。聞き手選書、いっしょによもうよとしょかんのほん、など、子どものリクエストに応じるおはなし会のやり方を提唱してきた身には、特にうれしいです。
良書主義の方々は「子どもの権利の尊重だから、子どもに最もよい本を与えるのは尊重していることでもある。だから当たり前」となるでしょうが、重要なのは、子どもの意見表明権を尊重するということだと私は思います。子どもの意見を取り入れないのは、子どもの人権の無視であり、条例違反だということ。
「子どもに良い本を」というのは大切ですが、それが大人の思い込みである可能性もある。「子どもが好きな良い本は読み込まれてぼろぼろになる。だから買い直す、だからロングセラーになる」などと聞きましたが、ぼろぼろになって買い直すのは「大人」です。大人が自分でも好きだから財布のひもを緩めるのであって、子どもだけが好きな本はそうならず、消えていきます。でも、その時の子どもの心に大きな喜びをもたらしたのではないでしょうか。だから「ぼろぼろになって買いなおす理論」は「大人目線」であって、子どもの心とは別物だと思います。
「本には三種類ある。子どもだけが好きな本、大人だけが好きな本、子どもも大人も好きな本」などと言う人がいました。みんな、最後の「子どもも大人も好きな本」で頷いていたけれど、「子どもだけが好きな本」を大人が無視してはいけないと思います。
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良書主義という言葉が目にとまりました
自分は初めて聞く言葉のように思いました、こんな表現があるんですね
世の中の「良い絵本を読もう」とのことがともすると読み手の自己満足や
聞き手や子どもたちに目が向いていないのではと思います、そんな思いでわけもわからず絵本を読み続けて15年経ちます
今もうれしいことにただの「読み聞かせ」にオファーをいただく機会が
あります、裏を返せば良書ではない? 絵本を読む者を理解してくれる皆様
もおいでになる事と思っています、が少数派かなと感じています
良い気づきの記事となりました、ありがとうございます
いろいろな「〇〇主義」があるので、どれも読み聞かせのやり方の一種類と思うと気が楽ですね。