12 会の運営
① 共通認識をもつ
紙の画面を抜くことで物語が展開されるほんとうの面白さを学び、知っていれば軸がぶれることはないでしょう。研究と実演の現場を大切にし、「紙芝居をする」という共通認識を持ち、合理的に会を運営し、時間や当番を守る努力をします。ただ、現実的には会員が自由になる時間や価値観がバラバラで意思の統一がしづらい様子で、もしかしたらそれが長所かもしれません。みんなで心をあわせるこ . . . 本文を読む
10 紙芝居を作る
① はじめに
印刷紙芝居の実演に慣れると手作りもやりやすいでしょう。地域再発見の目的ならば盛りだくさんや説教調にならないよう。「絵解き」のように個別のエピソードを並べるより、主人公を固定しそれを中心に面白い物語として展開します。身の回りのこと、ありそうもない変な話、民話を自分で組み立てなおすのがおすすめで、絵本の作り変えは出版社に問い合わせが必要で、園などで作ったものはその限 . . . 本文を読む
7 練習
① 下読み
机の上に紙芝居を束にして乗せ、最後の画面を取り出して裏返して左に置き、文を読みます。次は1枚目の画面を左に動かして裏返し、次の画面と見比べて読みます。これを繰り返し最後の画面を戻して終わりです。
② 紙芝居を立ててやってみる
舞台が無い場合、紙芝居をテーブル上にたてかけ向かって左横に立ちます。一枚目の脚本は最後の画面の裏に印刷してあるのでそこだけコピーして別の紙に作るか、 . . . 本文を読む
6 プログラムを作る
① 種類分けして捉える
紙芝居を内容で分けると「参加型」「創作」「名作」「民話(昔話)」「科学・行事」「安全」のいずれかに入りますが、人により判断が分かれるものもあります。
② 具体的手順
各自が読みたい作品を複数、候補に挙げておき、それらの中から選んで組み合わせます。3つか4ついろいろなタイプのものを「作品名、作者(特に画家)名、出版社」「実演にかかる時間」「どんな分 . . . 本文を読む
5 紙芝居を選ぶ
① ネタ帳に記録する
演じてはじめて全体の様子が分かり作品として完結するので、他人に演じてもらい評価します。
種類や作者名や自分で感じたことなど、内容をノートに書きます。図書館ではタイトルの1文字でも違うとコンピューターで探すことができず、図書館司書も紙芝居の教育を受けていず、文献も少なく、自分の記録を見ながらの作業が重要なのです。
自分で主体的に作品を指定していく習慣を持ち . . . 本文を読む
4 紙芝居の価値
① 古典の価値
印刷紙芝居は古典の宝庫です。絵本の古典のように内面に深く掘り下げるものとは全然別の感覚です。昔の貧しい時代に、なんとか子どもを楽しませようと苦心した当時の大人の姿が見え、それがとてもほほえましく、それが間口の広い紙芝居の良さです。大人が子どもを素朴に慈しむ姿はいつまでも世代を超えて人の心の中に暖かく残って欲しく、印刷紙芝居の中では特に大切にしたいものです。
② . . . 本文を読む
3 紙芝居の特徴・問題点とその解決
特徴に合っていないから駄目だというわけでなく、参考までに知っていると楽しさが増します。
①画面
絵巻物を源流としているので右から左に物語が動きます。少し変化がある画面が連続して話が盛り上がり、そこに場面がガラリと変わる状況が起こり転換し、終わりに向かったりこれを繰り返して話が進みます。物語の基本といわれる昔話に入れ子型の話がありますが、画面の構成そのものが入 . . . 本文を読む
紙芝居ボランティア
2005.8.16 石倉恵子
目次 ( )内はページ
1 紙芝居ボランティアとは (1)
2 他の語りと比べて (1)
3 紙芝居の特徴・問題点とその解決(2)
4 紙芝居の価値 (3)
5 紙芝居を選ぶ(4)
6 プログラムを作る(5)
7 練習 (6)
8 準備 (6)
9 本番 (6)
10 紙芝居を作る (7)
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