図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
絵本を紙芝居に作り変える?
十数年前、絵本を新聞紙半分くらいのサイズに作り変えたことがあります。そのときに真面目に出版社に電話したら、『たいようのおなら』(詩に絵をつける)以外はみんな断られました。
♥当時のことを思い出して書きます♥
その頃は舞台に入れるつもりもなく、ただ大きい紙を持ち上げてなにかしゃべり、それを下ろしてまた次のを持ち上げる、というやり方です。自分のいる幼児サークルでやったりした。出版社に電話することが度重なり、いい返事がないとか、いちいち内容を書いて報告しなくちゃいけないとか(それもやったことがある)、とても面倒だなーと思い、数年の長い回り道の挙句、やめてしまいました。
思い出すと、絵本のほか、『小川未明童話集』(から一つ)選んで作ったのがすごくおもしろかったな。「小川未明の話や言葉ってすごくきれいじゃん」と思った記憶がある。田島征三の絵本から作ったのは、自分と画風が似ているのか、描きやすかった。先生方にすれば迷惑な話ですね。すいません。
絵本の作り変えをやってる最中にいろんなことを試してみた。マジックテープで何かをくっつけたり、画面の半分を動かせるようにしたり、一枚目に大きな穴をあけて2枚目は昼の絵、3枚目に星空をかいておいて「夜になりました」とやったり。
出版社に問い合わせている最中で「昔話ならいいんですよ」みたいなことを言われたこともあった。それで文章はそのままで、絵だけ自分で考えて描いた。
『もりのなか』をコピーして細工しようとしていろいろなことに気がついた。横長の画面をB4に入れるために上下に余白を作ったりすること。一部分をアップにしたりもした。それから、画面が一度に「がっ」と変わるところにおもしろさがあり、横に抜いていくというゆっくりしたペースだともどかしいのだ、というようなこと。紙芝居の茶色い舞台にとっても色が似合っていること。拡大コピーしてみて、エッツの絵をまじまじと見たこと。
これは作っている最中に「まずいかもしれない」と思いましたので、ほとんど人目につくことなく捨てましたが、とっても多くのことを学んだと、今、思う。
♥ほるぷ出版の絵本紙芝居♥
『ターちゃんとペリカン』(ほるぷ出版)の紙芝居作り変え、これはちゃんと出版されているのだが、これを絵本と比べてみて、絵を裏焼きにしてあることに気がついた。人物が左を向いて進んでいくように作り変えてある。ほるぷのほかの作品で使えるのは『くれよんのはなし』くらいかな。あとは、話がややこしかったり、絵が細かかったり、文が異様に長かったり、右に話がすすんでいったり。ほるぷの会社の人は、昔、裏焼きしてまでちゃんと作ったのに、どうして気がつかないんだろう。
♥初心者がよく間違えること♥
「だって、ほるぷが絵本から紙芝居に作っているからいいじゃない」「絵本から紙芝居になっているのもあるじゃない」。これは実際に意見として言われたこともある。
これらは、出版社が大きなお金をだして版権を買ってやっていることだからです。そういうことは説明されないとわからない人だって多いのだから、出版社は世の中のためにも、作り変えはやめたほうがいいと思います。
あと、外国の絵本をわざわざ友人に翻訳してもらって、紙芝居に作ったという方。右から左のルールもまだ理解されないどころか、紙に順番の番号を書くということもなさらず、実演しながら「あら、ヘンねえ。間違えちゃったかしら」とおっしゃる。二重三重にたいへんなことをしているということを、どうやって説明すればいいのかと、絶句してしまいました。私が反対意見を言って、会員さんから「いやな代表」と思われ始めたのはこのころだったでしょうか。
♥間違いを指摘してきた結果♥
「やっぱ、印刷紙芝居をちゃんとやらないと手作りはできないなあ」と思ったのもこの頃。「順を追って文章化して説明しないと、トラブルの連鎖は断ち切れないな」と思い、どかどか文章を書き始めたのもこのころ。
それはやはり、現在の問題点を指摘することにもつながり、会は混乱しました。ただそれを続けていったことにより、問題点がよりはっきりしてきて、離れるべき人は離れて、これはこれでよかったと思います。
♥なぜ「絵本作り変え」をやっちゃうのか♥
大勢が一緒にみるには絵本の絵は小さい→ 拡大模写する→ せっかくだから子どもにウケるようBGMや仕掛けなど入れる→ それなりに楽しい→ 子どももよろこぶ→ またつくろうと絵本を探す→ 絵本はそのままでおもしろいことに気がつく→ いちいち作っていられない→ ミイラ取りがミイラになって絵本の読み聞かせをする→ 絵本の読み聞かせは迷惑がられるくらい人気がない→ 気がつくと大型絵本がたくさん出版されている
♥こんな面もある♥
作り変える段階で、仲間同士わいわい集まって作業をする→ 一緒にくっついてくる子どもたちも仲良しになる→ 自分たちの抱える問題もおしゃべりしちゃう→ そういう仲間は、そのノリで進んでいくので学校の役員など地域のリーダーになりやすい
♥当時のことを思い出して書きます♥
その頃は舞台に入れるつもりもなく、ただ大きい紙を持ち上げてなにかしゃべり、それを下ろしてまた次のを持ち上げる、というやり方です。自分のいる幼児サークルでやったりした。出版社に電話することが度重なり、いい返事がないとか、いちいち内容を書いて報告しなくちゃいけないとか(それもやったことがある)、とても面倒だなーと思い、数年の長い回り道の挙句、やめてしまいました。
思い出すと、絵本のほか、『小川未明童話集』(から一つ)選んで作ったのがすごくおもしろかったな。「小川未明の話や言葉ってすごくきれいじゃん」と思った記憶がある。田島征三の絵本から作ったのは、自分と画風が似ているのか、描きやすかった。先生方にすれば迷惑な話ですね。すいません。
絵本の作り変えをやってる最中にいろんなことを試してみた。マジックテープで何かをくっつけたり、画面の半分を動かせるようにしたり、一枚目に大きな穴をあけて2枚目は昼の絵、3枚目に星空をかいておいて「夜になりました」とやったり。
出版社に問い合わせている最中で「昔話ならいいんですよ」みたいなことを言われたこともあった。それで文章はそのままで、絵だけ自分で考えて描いた。
『もりのなか』をコピーして細工しようとしていろいろなことに気がついた。横長の画面をB4に入れるために上下に余白を作ったりすること。一部分をアップにしたりもした。それから、画面が一度に「がっ」と変わるところにおもしろさがあり、横に抜いていくというゆっくりしたペースだともどかしいのだ、というようなこと。紙芝居の茶色い舞台にとっても色が似合っていること。拡大コピーしてみて、エッツの絵をまじまじと見たこと。
これは作っている最中に「まずいかもしれない」と思いましたので、ほとんど人目につくことなく捨てましたが、とっても多くのことを学んだと、今、思う。
♥ほるぷ出版の絵本紙芝居♥
『ターちゃんとペリカン』(ほるぷ出版)の紙芝居作り変え、これはちゃんと出版されているのだが、これを絵本と比べてみて、絵を裏焼きにしてあることに気がついた。人物が左を向いて進んでいくように作り変えてある。ほるぷのほかの作品で使えるのは『くれよんのはなし』くらいかな。あとは、話がややこしかったり、絵が細かかったり、文が異様に長かったり、右に話がすすんでいったり。ほるぷの会社の人は、昔、裏焼きしてまでちゃんと作ったのに、どうして気がつかないんだろう。
♥初心者がよく間違えること♥
「だって、ほるぷが絵本から紙芝居に作っているからいいじゃない」「絵本から紙芝居になっているのもあるじゃない」。これは実際に意見として言われたこともある。
これらは、出版社が大きなお金をだして版権を買ってやっていることだからです。そういうことは説明されないとわからない人だって多いのだから、出版社は世の中のためにも、作り変えはやめたほうがいいと思います。
あと、外国の絵本をわざわざ友人に翻訳してもらって、紙芝居に作ったという方。右から左のルールもまだ理解されないどころか、紙に順番の番号を書くということもなさらず、実演しながら「あら、ヘンねえ。間違えちゃったかしら」とおっしゃる。二重三重にたいへんなことをしているということを、どうやって説明すればいいのかと、絶句してしまいました。私が反対意見を言って、会員さんから「いやな代表」と思われ始めたのはこのころだったでしょうか。
♥間違いを指摘してきた結果♥
「やっぱ、印刷紙芝居をちゃんとやらないと手作りはできないなあ」と思ったのもこの頃。「順を追って文章化して説明しないと、トラブルの連鎖は断ち切れないな」と思い、どかどか文章を書き始めたのもこのころ。
それはやはり、現在の問題点を指摘することにもつながり、会は混乱しました。ただそれを続けていったことにより、問題点がよりはっきりしてきて、離れるべき人は離れて、これはこれでよかったと思います。
♥なぜ「絵本作り変え」をやっちゃうのか♥
大勢が一緒にみるには絵本の絵は小さい→ 拡大模写する→ せっかくだから子どもにウケるようBGMや仕掛けなど入れる→ それなりに楽しい→ 子どももよろこぶ→ またつくろうと絵本を探す→ 絵本はそのままでおもしろいことに気がつく→ いちいち作っていられない→ ミイラ取りがミイラになって絵本の読み聞かせをする→ 絵本の読み聞かせは迷惑がられるくらい人気がない→ 気がつくと大型絵本がたくさん出版されている
♥こんな面もある♥
作り変える段階で、仲間同士わいわい集まって作業をする→ 一緒にくっついてくる子どもたちも仲良しになる→ 自分たちの抱える問題もおしゃべりしちゃう→ そういう仲間は、そのノリで進んでいくので学校の役員など地域のリーダーになりやすい
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