エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

「ビジターで混んでる」じゃないぞ! 神宮球場の現在

2020-03-18 00:05:22 | プロ野球
ロッテファン歴はそろそろ「40年近く」と言えるくらい長くなりましたが
ヤクルトのファンクラブも本年が継続7年目となりました。

会社の「野球場で飲みたい」という人々を仕事後に連れていくの、交流戦で
ロッテ戦がやるの、石川雅規が先発だの…と、2013年には神宮球場での
観戦が13回にも及び、「これ、ファンクラブに入らないと損だよ」と思って
2014年に「スワローズクルー」の無料会員になり、翌年からは有料会員に
なって幾年月。
かつてはぷらっと行って外野自由席でのんびり観戦できたあの神宮球場が、
なんと今年から、すべてのスワローズ戦で自由席なし、すべてが指定席と
なりました。(※コロナ騒ぎになる前の、2019年オフの時点でだよ!)
私がファンクラブ会員になってから、年を追うごとに、(ヤクルトだけに)
ミルミルうちに神宮が混むようになってきて、もはやあの牧歌的な神宮球場を
味わうことはできないのか…と寂しく思ったり、ヤクルトファンでもないのに
人気上昇をうれしく思ったり。

が、まだまだ世間にはいるんですわ。
「神宮は、ビジターで混んでるだけ」と言い散らす知ったかぶり野郎どもが。

私はロッテファンだから中立の立場で事実としてハッキリ言おう。
今、神宮球場が混んでるのは明らかにヤクルトファンが増えた結果であると。

私がスワローズクルーになる前、2012年は、雨が降ったこともあって
11月の「ファン感謝デー」(以下ファン感)を見に神宮に行ったら
ファンがだいぶ少なかったものです。
行ってすぐ左に回ると、球場の外周に張られたテントでは、館山投手と
我が愛しの石川投手(以下カツオくん)が握手会をやっていました。
しばらく正面から人の肩越しにカツオくんをガン見していたのですが、
握手の列がどう見ても2分3分待ち。そのテントで何か買えば握手の列に
並べるというシステムだったので、途中であわてて列に並び、まず館山に
ニコニコ笑顔を向けて「頑張ってくださーい」と言って握手をしてもらった後、
本命のカツオくんには超テンパって「あのっ、実は、ロッテファンですが、
大ファンです」という意味不明の発言をしつつ下向きで(緊張しすぎて顔を
見られない)握手を賜りました。
まさかの行って10分とたたないうちに奇跡の僥倖に出会ってすっかり
ファン感に用がなくなってしまったわけですが、ぷらぷらとのんびり楽しく
各所を見て回りました。警備員も少なく、ロープの張られた列の誘導なども
最小限で、行列も10分20分のレベル。あちこちで選手とニアミスしたり
目の前で眺めたりしつつ、全体的にのんびりほのぼのとして、選手との距離の
近いファン感でした。

2013年、2014年と牧歌的な観戦は続きます。
2013年は先述したとおり年に13回、2014年は11回、神宮に
観戦に行きました。
この当時は確かに、巨人戦、阪神戦ではビジターチームを応援する客の
ほうが多かった。広島戦も適度に拮抗した混み具合です。
横浜戦と中日戦は「青系の相手の日はすいてる」という認識で、極力
そのへんを狙ってゆったり観戦していました。
特に、2013年に始まった「セブンイレブンデッキシート」はとても
良かった!! テーブル席で4人掛け、しかもライトスタンドにあるから
外野席程度の価格設定のこの席は、「野球場で飲み会をやりたい」という
友人たちを連れていくのに大活躍。野球にそこまでの興味がない人たちは、
チケットに金を出し、飲みにも金を出し…というのは負担なのです。
そして、食べ物を置く場所もなく、狭い席にぎゅうぎゅう詰めで、地べたに
ビールのカップを置いて、仕事帰りの荷物を抱えて観戦と飲み…というのは、
野球が大好きじゃないと、かなりしんどい。
そんなライト神宮ユーザーの友人たちを、私は一野球ファン、スワローズ
クルーとして、デッキシートを中心に、多数ご案内したものです。

2015年、東京ヤクルトスワローズはなんとセ・リーグ優勝を勝ち取り
ました。この年は、神宮球場に16回も足を運びました。
優勝が近づいてきたら神宮は(多分、にわかも含め)ヤクルトファンで
さすがに大変な混みようになりましたが、それまではやはり、会社帰りに
ぷらっと行けばチケットが買えて座れる神宮球場でした。
シーズン前半、中盤はまったりと、しかし終盤はチケット争奪戦を勝ち抜いて、
結果として私も生で優勝を見ることができました(当ブログ別記事参照)。
が…、日本シリーズのチケットが片っ端から当たった時は「ヤクルトファン
何やってんの」と思いました。
私は2010年のロッテの日本シリーズのチケットをダンナと2人がかりで
頑張って申し込んで全滅したのに、この年、ダメもとで神宮開催の3日分に
全部申し込んで、3日とも当たるって…。ロッテごときで狂乱の争奪戦、
2人がかりでチケット抽選全滅なのに、神宮は単独勝負で全勝かよ!
多分、チケットの申し込みに第二希望・第三希望が入れられるのをあまり
わかっていなかった…など、久々に優勝したヤクルトファンには最近の
NPBの日本シリーズチケット販売システムに不慣れな部分があったとは
思いますが…。そのへんはロッテの日本シリーズで体験済みだった私は
ちょっと有利だったわけだけど…日本シリーズのチケット高いから、
全部当たるとすっごい散財になるんだよ~~!!

で、優勝したんだし、その年のファン感はさぞかしごった返すだろうと
思うでしょう?
それが…そうでもなくて、気軽にぷらっとファン感に行って、ヤクルト優勝
DVDを売るブースにのんびり並んだら、20分待ちくらいでライアン
(小川泰弘投手)と握手できちゃったりしたんだよね。列の最後尾の人でも
多分30分と待ってないと思う。
発売開始になってもなかなか列が動かない…と思ったら、DVDを買ったら
ライアンと握手できるテントだったようで、まさかの超ラッキー。実は
背の低い選手好きなので当時はライアンも超好きだったんだけど(今は少々
結果の低迷等に萎え気味)、2012年のカツオくんに次いで、この年は
ライアンですか、という目もくらむような奇跡のラッキー。
しかも、至近距離で見るライアン、えもいわれぬ落ち着いた雰囲気があって
超かっこよかった。握手も、ほかの選手はふわっとなのに、ギュッと握って
くれて(のちに筋肉痛になった模様)、ほんとにすっごい素敵だった~~!
ということで、確かに数年前よりは混んでいたけれど、まだまだ全然、
ファンに近い牧歌的なファン感だったんですよ。

しかし優勝するとファンは増えます。
その翌年からかな。もう、あの「セブンイレブンデッキシート」は壮絶な
争奪戦となって、レギュラー会員ごときでは買えなくなりました。
そして昨今の、目を見張るような「プロ野球の球場観戦ブーム」といえる
球場混み混み現象の原因に、ヤクルトのファンの爆増もあるのです。
広島戦が爆発的な売れ行きをみせ、ビジター客が一塁側にまで進出している。
横浜戦も三塁側までだいぶ埋まるようになり、それまで「青系の日」なんて
言っていたのが嘘のよう。
逆に阪神戦、巨人戦は、ヤクルトファンの数に押されてかつてのような
ビジターだらけの風景ではなくなってきました。2019年には、ついに
巨人戦でもレフトスタンドにまでヤクルトの応援席がはみ出す始末。
中日戦だけは、まだ比較的三塁側のチケットが買いやすいかな。
交流戦も、パ・リーグはまだまだですね。ただし、ロッテファンは
レフトスタンドを埋め尽くします。ソフトバンクも客数はまあ多い。
でも、広島ファン、阪神ファンは内野席まで半分埋めてくるから、パの
ファンはまだまだ全然足りないです。西武は関東に本拠地があるのに
ビジターが少ないし、オリックスと日ハムはけっこう席が涼しいです。

あ、ロッテファンとして、そしてセ・リーグも長年見てきた者として、
パ・リーグファンに言いたいのは「人気でもセを追い抜いた」というのは
間違った認識だということ。セの動員数には実質、圧倒的に負けています。
神宮に平日数試合行ってみると、客の入りの根本的な違いを感じます。

2019年は、もう、神宮に「ぷらっと行く」というのは難しくなって
いました。一人で行けばチケットは買えるかもしれませんが、「かもしれ
ない」だと怖くて現地で当日券を買って観戦する予定は立てられない。
レフトスタンドに何ブロックまでヤクルトの応援席をはみ出させるかを
対戦相手ごとに計算して変更するほどヤクルトファンが来るようになり、
チケットも早く押さえないと「飛び飛びに1席ずつ空いてるだけ」という
販売状況になっていたりします。

ファン感も、2017年にはもう、人、人、人の大洪水になっていて、
選手との距離が遠いファン感になったなと思います。
選手との触れ合いも、囲い込まれたエリアでの抽選制が中心。
それでも、選手の安全を考えるとやむを得ないし、相変わらずテントで
選手がものを売ってくれたり、商品を買ったら握手をしてくれたりする
のは継続して、近さをなんとか残して頑張ってくれているなと思います。
ただ、十重二十重にテントが囲まれていて、「選手が来ている」という
ことはわかっても、なかなか「誰が来ているのか?」はわからない
くらいの混みようだったりします。
カツオくんは秋田のブースに来てくれるだろうから、それだけ当たりを
つけて行きましたが、ちょこっと見るのが精いっぱいでした。
(それでも、カツオくんの写真がプリントされた記念Tシャツを着ていた
ので、ちらっと視線をもらえたぞ!)

そして2020年は神宮球場のヤクルト戦の座席が全席指定に…。
でも、自由席の空きを探してひたすらさまよう人々があんなに増えて
しまうとやむを得ないでしょうね。
さらに、ビジター球団のファンで神宮に通うためにスワローズクルーに
なっている人も多いので、レフトスタンドの座席購入は発売日程が
少し後回しになりました。まずはヤクルトファンのクルーにちゃんと
販売して、明らかにビジターファンの人は後回しということです。
レフトスタンドへのヤクルト応援席のはみ出し加減も、ホーム側を先に
売ってその状況で調整するのかも。
これも、ヤクルトファンの数がいかに増えたかを物語る変更です。
だってもう、ほんとに、実感としてどんどんヤクルト戦のチケットが
買えなくなってきてるんだもん。
今はもう、とても「みんなで気軽に神宮に飲みに行こう」とは言えない。
雨で中止になってもへこたれない、野球観戦目的の人じゃないと誘えない。

この数年でヤクルトファンがめっちゃ増えて、神宮は今や大混雑です。
「神宮の動員アップ」「神宮が今はかなり混んでいる」という情報を見ると
「いや、神宮の混雑はビジターだからw」という反応をする連中は、
多分、球場にめったに行かないくせに知ったかぶりをしているだけの人に
違いありません。
神宮に長年通い、ファンクラブ歴も7年目になったロッテファンは、
スワローズを応燕(おうえん)しに来る人がめっちゃくちゃ増えて、
チケットは取りづらくなるわ自由席の空きは見つからないわ…と
目に見えて変化していく様子をありありと見てきました。
やっぱり都心の球場の集客力はすげえ。
そして、ファンクラブ会員の募集締め切りも年々早くなり、すでに
ゴールド会員になるのも早い者勝ちになってきたスワローズクルーの
飛躍的な会員数増加も(人数未発表ではありますが)はっきりと感じる
今日このごろなのです。
それは、ヤクルト球団の経営努力の結果であり、心からの敬意を表したい
と思います。実は不便になったんだけど、球団の存続と繁栄が第一!

ただ、ヤクルトファンはやっぱりどこかゆったり牧歌的な人たちです。
本来はがっつり応援する人たちが陣取るはずのライトスタンドに、大きく
「スワって応燕シート」というエリアが取ってあって、そこは座ったまま
応援をしていいのですが、これがなかなか人気の座席だったりします。
みんな、立って声を嗄らそうよ…と、ロッテファンとしては思いますが、
実はほんとにこの席の居心地がいいんです。私も愛用しています。

今年は体を壊したこともあり、神宮にはあまり行けないと思います。
そしてコロナウイルス禍で開幕も遅れ、スタートでつまずいてしまった
今年のプロ野球シーズンではありますが、神宮に行く人に豆情報を。
ポールより外側、内野席の延長線上に位置する外野席扱いのエリアが
安価でけっこうおすすめです。前の方の席は、ブルペンにも近いので
ソッコー売り切れますが。
あっそうそう、神宮の外野席は、長年「外野指定席」だった前のほうの
座席の席間隔は狭いままなのですが、去年まで「外野自由席」だった
真ん中より後ろの座席は席間隔が広げてあって快適です。
ちょっと高いけど「じんレモ」(神宮球場レモンサワー)が濃くて
美味しいので、「じんカラ」(神宮球場から揚げ)と一緒にどうぞ。
ビールはビン売りが一番安くて、次に缶売りで、一番高いのはサーバー
で売ってるお姉ちゃんのがっつり冷えたやつです。区別して買おう!

あとは…ちょっと愚痴っぽくなっちゃうけど、東京音頭に合わせて
「くたばれ読売」をまだやってる十年遅れたクズは球場のガードマンが
排除してほしい。
ロッテファンでやってる奴、ヤクルト球団がもうはるか昔にちゃんと
ファンにやめさせた恥知らずな行為を、まだやってるとか…それは
ただの「もう古くなったことを、知ったかぶりしていつまでもやってる
バカなクソオヤジ」だからほんとにやめろ。
阪神ファンは多分、巨人が好きで好きでたまらないから他球団の球場でも
読売と言わずにいられないんだろうけど、ロッテファンの知ったかぶりは
スワローズクルーとしてもロッテファンとしても本当に恥ずかしい。
そんなに巨人が好きで頭から離れないなら、神宮に来ないで東京ドームに
行けよ。
ビジターチームのファンは、相手球団と相手の球場に敬意を持て。
野球ファンの基本であり、スポーツファンの義務でありマナーだぞ!
今年はそういう恥知らずのいない神宮球場になってほしい。
ヤクルトファンが温厚で穏やかで、居心地のいい球場なので、ビジターの
ファンは素晴らしき神宮球場を荒らさないでほしいと心から思います!!

だいぶ話はそれましたが、とにかく神宮球場のここ数年を、体感した
ままに書いてみました。観戦の参考になれば幸いです!