相変わらず「気軽なお茶会要員」の域から出ない私を、
表千家不白流のS先生はしかし、よく覚えていて、
「いつもお越しくださって…」ありがとうございます、と
この日もわざわざ言葉を掛けてくださった。
2年前は……

港の見える丘公園での、横浜尽くしのお茶会。
昨年は……

国宝 如庵の写しのお茶室(川崎区)にて。
そして今年は

目黒区にある菅刈公園内にある和館での大寄せ。
お茶となれば、活躍するのがこの、東雲(しののめ)色の色無地だ。

お太鼓は色がとんでしまいましたが……、
立湧に正倉院文様の比翼仕立て。
袋帯は近年ほとんど締めていないので……こんなときは比翼が重宝する。
お茶会のときは
私はできるだけ存在を消したい。大袈裟だがそんな風に思う。
自然の風景も含め、そこにある世界を乱したくないというか、
自分をそこにいっとき、溶け込ませて欲しいというか。

昨年(写真左)は変わり七宝の唐織だった。
帯揚げを襦袢と揃えて緑系にし、渋めにしたんだっけ。
今年、帯揚げは薄藤~小豆のグラデーション。
写っていないが、襦袢もピンクベージュ系のぼかしで、色味を揃えてみた。
この写真の見どころは……

左下のチビワン。「何やってるの?」と見上げています

さて、この日ご一緒したのは

左から、Yさん、イラストレーター岡田知子さん、
そしてお久しぶり!のFさん。
これ以上ないくらいの穏やかな小春日和。

私が思わず口をついて出た言葉。
もちろん、お茶会は曇りでも雨でもそれぞれに、風情があって良いものだが
これだけの晴天に恵まれるとつい、有頂天になってしまって。
みなさんの装いやお茶室のしつらいなどは次回アップします。