年々、右手の力が弱っていく
この先、いつかつちびとを作れなくなったらどうしようと
ときどき恐怖にかられる
そんな私だからか・・
2日前の田口ランディさんと中津川浩章さんの対談の中で交わされた言葉のいくつかに
激しく反応した
障碍を持つ方々のアートにもかかわられているお二人だからこその言葉なのだけれど・・
お二人の会話を聞きながら判読不能に近い文字で私が書きとめたのを
いま、何とか読もうと試みているのだけれど
たとえば・・
「一本の線を引く時、自由に体が使えない。
できないことと
できることが
ぶつかり合って、生まれる線」
「可動域が限定されているので、
できないことの積み重ねが、
できることになる」
「できないことが反映されることで生まれる独自性のアート」
「できないことだらけで暮らしている中で、線をたった一本引くことも命がけに近い。
切実さで生まれてくるアート」
「できないことの可能性
できないことの豊かさ」
私が書き留めれた・・言葉の数々
今の私は、
力が入りにくい痛む右手で・・・それでも何日も時間をかけることで
自身が納得いく形を探している
皮膚感覚や、視覚の判断力だけは、ますます研ぎ澄まされてきたから
最終的には、削るのではなく綿棒や指でこすることで
可能な限りなめらかで柔らかい姿にもっていく
できないことを、時間や体を酷使することで、今は作っている
できにくくなったことを、何とかできるまで頑張っている
でも、この先、それすらも不可能になったとき
わたしは・・どうする?
ずっと、ずっと・・・怖かった
でも・・
できないこととできることが
ぶつかり合って生まれるつちびとが
このさき・・もし待っていてくれるのなら
それは、涙が出るほど嬉しい
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