東京に娘と同行したとき
ある方に 私の理解の仕方について 娘が相手の方に説明した言葉が
あまりに・・うまい例えだったので・・・笑ってしまった
「お母さんは・・どんなに言葉で明確に説明されても理解できなくて
たとえば・・ヘレンケラーが 井戸で・・水を流してもらったときに
初めて、水というものを理解できた・・・
お母さんの理解の仕方って・・そんな仕組みみたいなんです。」
まさに・・・そうなのです
実感しないと理解できない
そして・・・その理解のために必要なのは
ヘレンケラーにとっての水のように
私の何かにヒットする言葉が・・必要らしい
それは・・・状況を正確に表現した言葉とかと言う物ではなく
『わかる』の扉を開くキーワードのようなもの・・・
制作に限って言えば・・・理解と言うより、納得や共感に近い感覚を与えてくれる言葉
その言葉が・・どんな言葉なのかは私にも解からないし
もちろん、場合場合によって違う
ただ・・・その鍵のような言葉を、偶々相手が言ってくれると
ランプのような物が点滅して・・・わかった!・・となるみたいだ
以前・・若年性アルツハイマーになられた御主人のつちびとのオーダー制作を
依頼された時がそうだった
制作にあたって 奥様から
病気になられる前からと、病気になられて・・症状がどんどん進行していったその時までの
沢山の御主人の写真が送られてきた
わたしなりに・・本もいくつか読んで、病気の事を理解しようとした
でも・・本を読み、正直、その多くの写真を目の前にして・・余計わからなくなった
遠方にお住まいの奥様に電話をして
めくらめっぽう聞いてみる
思いつくまま・・いくつかのことをお伺いしたあと
不躾だと思いながらも・・直球勝負でお訊ねした
「沢山のお写真を送っていただいて・・・ありがとうございます
で・・・いつの頃の御主人を作らせていただいたらいいですか?」
その時・・頂いたお答えが・・・
私にとっては ヘレンケラーの水だった
たった一言
奥様が答えてくださった言葉は
「今が、いいです~」
その一言で・・すべてを了解した
作れると思った
そして・・完成したつちびとに添えた私なりの言葉は
我が最良の日
笑って生きると
二人で 決めた
「今が いいです・・・」
あの状況の中で
言われたその言葉は・・・
とても重い・・・でも、今も忘れられない・・・
作家魂を試されたすごい言葉だった
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