命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

つちびとはお墓のようなものだから

だいぶ前から・・新作に取り掛かっている

途中で材料が切れて中断していた日があったものの

徐々に形となってきた

 

その作品は・・應典院でのアーティストトークで話した内容がかかわっている

 

私はトークで・・

幼いころ、突然死した猫の存在にショックを受け

自身もやがては消える存在だということに気づきパニックとなった

そして・・なぜかその猫が埋まっているわけでもない場所を勝手にお墓と決め

毎日毎日花を摘んで通った・・と話した

 

そして2018年・・再び、アルという猫の突然死を体験して

いつしか・・お寺でつちびと展をしたいと思うようになった・・とも

 

 

言葉にすること

実際にお寺のお墓の見える場を体感すること

その効果なのか・・

 

つちびとはお墓のようなものだからと以前にある方が言ってくださった言葉が

應典院でのつちびと展やアーティストトークをしたことで

くっきりと浮かび上がってきた

 

もうそのことから逃げないでおこうと思った

私は・・何の宗教も持たないまま・・それでも祈りたいのだ

 

 

これまでも・・石碑に近い形のようなものは作っていたけど

 

今回は意識してそんなものを作ろうとしている

その片面の姿がこれだ

 

 

 

 

アーティストトークの日・・東から駆けつけてくださった方がいた

そして・・なぜか私に一冊の詩集をプレゼントしてくださった

 

私はその方に、事前にトークの内容は話していなかった

なのに・・頂いた詩集は

 

長田弘さんの『詩ふたつ』という美しい本で・・クリムトの絵と共に二つだけの詩が載っているクレヨンハウスから出版されたものだった

 

表紙をめくって

最初の詩のタイトルをみて・・びっくりした

 

『花を持って、会いにゆく』

というタイトルが飛び込んできた

 

もう一度書く

彼女は私のトークの内容を全く知らなかった

なのに・・事前に東京から購入して持ってきて下さった詩のタイトルであり・・内容だった

 

その詩は・・こんな出だしから始まっている

 

春の日、あなたに会いにゆく。

あなたは、なくなった人である。

どこにもいない人である。

 

どこにもいない人に会いにゆく

きれいな水と、

きれいな花を、手に持って。

 

『人』の部分を『猫』に変えたら

まるで幼いころの私のまんまだ

 

この偶然はなんなんだ!

 

 

そのことにまず驚き・・

いつしか涙がこぼれてきた

 

そして・・

近くにあるワラ半紙のような紙に

ぎゃらりいホンダにも・・祈りの空間を作りたいと書いていた

 

そして・・タイトルも

 

 

と走り書きした

 

 

そんな経緯があって・・生もうとしている作品だ

イノチの墓石・・だ

記憶の塔だ

 

明日・・ぎゃらりいホンダに行く

真由美ちゃんと会って・・早春のつちびと展の打ち合わせをしてこようと思う

 

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可南つちびと展 in應典院 『いのちの数だけ』

終了いたしましたが

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可南  kanansgallery@infoseek.jp


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