1日に・・母のところに行ってきた
娘が作ってくれた御節をもって・・・
母は会うなり・・・「またお会いしましょう」と別れの挨拶
でも・・・気にせず 話をしていくと
母の記憶のこんがらがった糸が・・つながる
先日読んだ認知症の本に・・書いてある事を 実感する
母は・・・タイムトラベラーなのだ
最初・・わけのわからない話しをしていた母が
孫の手作りの御節を食べ
右手、左手と・・順番に歪んだ母の手をさすっていくと
だんだん・・会話の内容が変わってくる
コミュニケーションが成り立つ
こんなに・・あんたばっかりに・・ようしてもろて・・申し訳ないわ
私は・・もう・・何もできひん
してもろてばっかりや・・・
と・・母が申し訳なさそうに言うから・・
必死で応える
お母ちゃんは 今までにもう十分やって来た
わたしらを育ててくれて・・・私はこんなに大きくなって
わたしの作る料理の味も
セリの作る料理の味も・・おかあちゃんの味にそっくりや
だから・・・そんなこと思わんといて・・・
と私が伝えると・・
少し・・・安心したような顔になる・・・
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そして・・・泣き出す
ありがとう・・ありがとうを・・繰り返す
あんたに会えるから・・しあわせや・・・
生きてて・・しあわせやと・・言ってくれる
なんて・・・哀しいほどささやかな・・しあわせ
わたしの方が・・こんな事しか出来ない自分が申し訳なくて・・泣きそうになる
自分の胸にチクチク刺さる針を・・・感じながら
それでも・・・冗談を言って
親子二人で・・泣き笑いをする
私は・・いまやっと・・娘と母との会話ができているような気がした
お世話を人に委ねたからこそ出来るきれい事の会話かもしれないけど
たとえ・・それでもいい・・・
90を過ぎても・・何もできなくて申し訳ないと言う母が居る
私に会えて・・幸せだと言う母が居る・・・
そのことを・・私は忘れないでいよう
母は・・きっとこの会話も・・また忘れるだろう・・・
でも・・・また・・一から手をさすって・・・
タイムトラベルをして・・心を戻してもらって・・
また・・二人の会話を始めよう・・・
おかあちゃん・・・ことしも、よろしく
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