テレビの番組で『おなまえ かいて』という詩を知って以来
その言葉がが頭から離れなくなった
だから・・最初はその詩のタイトルや内容に即したつちびと
それは戦争反対の意味も込められているのだけれど・・
ひとは数字ではなく、個別の名前を持つかけがえのない存在なのだという
そんなつちびとを作ろうと思った
だけど・・もし
すでに、名前を書いてくれる人すらも居なくなっていたら
「おなまえ かいて」と言っても書いてもらえない
どんなにたどたどしい文字しか書けなくても・・名前は自分で書くしかない
そんなことが 浮かんできて
自分で自分の足に名前を書いている女の子を作ろうと思った
さらに・・その女の子を作っているうちに・・
自分で自分に名前を書く
その行為の方に想いが移って行って
そういえば・・私も
ある時、自分で自分に名前を書いたなあと
思い出した
それが・・５４歳
作っている女の子とは程遠い・・すっかりおばさんの年齢だったけれど
自分で自分に 震える手で名前を書いた
つちびと作家・可南（かなん）と名乗った
途中から・・その時の想いの方が強くなってきて・・
このつちびとの意味は・・変わっていった
『なまえを かく』
タイトルをそう変えて・・今、このつちびとを作っている
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