2017年(1月)の型絵染め
芹沢先生の型絵染 「暦」シリーズ
今年と同じ曜日配列カレンダーで、かんたろが持っていたのは1967年と1989年でした。
1989年は1950年の復刻版です。
50年代のデザインはとても洗練されていてパワフルです。またいつかお目にかけたいと思います。
2017年1月から一年間リビングに飾り始めるのは1967年(昭和42年)のデザインです。
芹沢けい介先生が亡くなられてからまだ一度も復刻していない貴重なデザインなのですが、昨年今年用に復刻されました。
なのでほしい方は美術館や民芸館などで販売しています。
鶴・松竹梅のデザインです。
デザインや色はそんなに派手ではありませんが とてもシックな色合わせで素敵です。
また、忙しくてアップできなかったのですが・・・
2016年12月にリビングに飾っていたのは1988年の12月のデザインでした。
ストールを巻いた人がデザインされている冬の風景です。
1967年のデザインは 2017年として復刻版が作られています。
*来月は1967年の2月のデザインを飾る予定です。
★芹沢けい介の「暦」について-------
人間国宝の染色家芹沢けい介先生は、1945年から 亡くなる1984年まで「暦」を制作し続けています。
「暦」シリーズはもともと 琉球紅型技法(布に染める技法)をそのまま和紙にもちいて染める技法で、今もその作り方を変えずに手間をかけて作られています。
戦後空襲で芹沢先生の制作が思うようにできなくなったのをきっかけに 狭い仮アトリエでも制作ができる和紙に染める『型絵染技法』を考案されたようです。
美しい「歴」のデザインを型紙に彫り、糊を置き、和紙を染めて、洗い、乾かしたもので、
水に強い和紙の特性を生かして『型絵染』はつくられています。
外国の将校向けに日本土産品として作ったのが始まりだといわれています。
芹沢けい介デザインの『暦』シリーズは日本版と外国版と合わせて、約60年分のデザインがあるそうですが
その中からかんたろがコレクションしている作品を毎月ピックアップしています。