リビングに人間国宝の芹沢介先生の型絵染め「歴」のシリーズを飾りはじめました。
芹沢先生はもう他界されているのですが
もともと芹沢先生の染色作品が好きだったのですが この「歴」のシリーズをはじめて見た時。
「よし!買おう!」と決めて、好きなデザインの年だけせっせと集めています。
このシリーズは今でも毎年カレンダーとして富山にある桂樹舎さんが販売されております。
(13,000円ほどです。)
かんたろの宝物の一つです。
今月リビングに飾っているのは
『1986年 -10月-』
来月も違う「歴」を飾る予定です。
そしたらまた画像のアップしますね。
芹沢先生は1945年から、亡くなる1984年まで この「歴」を制作し続けています。
「歴」シリーズはもともと、琉球紅型技法(もともとは布に染める技法)をそのまま和紙に染めて作っています。
戦後空襲でボロボロになってしまった芹沢先生のアトリエで制作ができなくなったのをきっかけに
和紙に染めるこの方法を考案し、戦後の狭い仮アトリエでも制作ができるように試行錯誤したようです。
この美しい「歴」のデザインを型紙に彫り、糊を置き、和紙を染めて、洗い、乾かしたものです。
外国の将校向けに日本のお土産品として作ったのが始まりだといわれています。
芹沢先生は日本版と外国版と合わせて60年分のデザインを作ったようです。
今、かんたろのリビングに飾った1986年のデザインは、もともと1947年の復刻版を元にしてつくられたものです。
1947年の10月も 1986年の10月も 2014年の10月も 同じ水曜日から10月は始まります。
芹沢介先生のデザインと色はとても美しいです。
かんたろが大好きな先生なのです。^^