良く考えてみればツイッターに分割して書くよりはここに書けばよかったって事ですね。
「東電OL殺人事件」(佐野眞一著)再読了。被害者の視点から立ったドキュメンタリーは綿密な取材を基にした闇を浮かび上がらせるのは十分な読み物である。ただ残念なのは一審で無罪の段階で終わっている事。
一審で無罪判決だったにもかかわらず検察は再勾留を要請し裁判所もこれを認めて本来なら強制帰国と言う選択肢を奪われ無罪判決を受けた人を再勾留するという状況になったところまでは述べていない。
そして東京高裁で逆転有罪。最高裁が2003年10月に上告を棄却して無期懲役刑が確定。もう15年近く拘留されている被告人(いや現時点では収監人)について今年の7月新聞各紙に新たなDNA鑑定の結果、ゴビンダ氏が冤罪である可能性が高いという記事が載った。
それ以後はどうなったのだろう?続報があまりにも少ない。ネットで検索してもそれ以後の進展は見えてこない。「東電OL殺人事件」は被害者の闇を実に良く描いてはいる。ただ素人でも状況証拠だけで無理やり有罪に持って行った裁判所、検察の手法には疑問を抱かざるを得ない。
GAIJINだから有罪でいいのか?ネパール人だからか?これが中国人だったら漁船の例をあげるまでもなく無罪釈放か?日本の司法に良心はないのか?政治的な判断で一人の無罪と推定される人間を長期的に拘束していいのか?新たなDNA鑑定が出た以上、速やかに再審をすべき。
足利事件と同様だ。警察は真犯人を見つけるべく努力し、検察、及び裁判所は冤罪であったことを速やかに認め収監人を速やかに釈放すべきである。
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