蕎麦かうどんかラーメンかパスタを選べと言われたら、迷わずパスタを選択する私も「和風」のパスタというジャンルは今まで割りと避けて通ってきた道なのです。確かにどこかで食べたたらこや醤油味のスパゲッティも味としては別にＮＧな訳ではない。明確な理由が表現しにくいのですが、パスタはやっぱりイタリアなんだとの刷り込まれた固定観念があるのだと思います。ガーリックでありトマトソースであり、オリーブオイルがあってこそのイタリアンで、どうにもジャポネスタイルのパスタには深層心理の中に違和感があるのは事実。まあ、京都ネタの続きもあるしそんな先入観も捨てて行ってきました「先斗入ル 渋谷店」。
スモークチキンと九条ネギのペペロンチーノ黒七味風味（画像左）と湯葉と海老とモッツァレラチーズのトマトクリーム（画像右）をワインとセットにしてオーダー。純粋なジャパニーズスタイルを微妙に避けて、ペペロンとトマトクリームをチョイス。メニューを隅から隅までじっくり見渡してみると、それぞれのアイテムで京の特有の野菜を中心とした食材が使われている。付け合せは昆布の佃煮。パスタはスパゲッティーニかフェデリーニと言ってもいい位の細さ。選べるのならリングイネとかタリアテッレをチョイスする私にとっては細いパスタもたまには新鮮だ。ペペロンの方はあっさりしていると思わせつつもしっかりとオリーブオイリーな感じのアルデンテ。ただし微妙にソースにからんでない乾いた感がスーパーで買ってきたパスタソースを家で作る域を出ていない印象。トマトクリームの方はパスタに火が通り過ぎでアルデンテじゃなくなってました。ただチーズとの絡み方は悪くない。卵を崩すとまた違った味も楽しめる。両品とも残念なのはサーブされた時点でちょっと冷め気味なところ。もっと熱々じゃないとワイン飲んでるとすぐに干乾びちゃいます。
うーーーん。まあ、ランチのパスタですね。夜にスローにワイン飲みながらマッタリじっくりイタリアンを食したいって方には全く不向きなお店です。京都食材に特化したジャパニーズパスタのコンセプトはしっかりしているし、ヘルシーに手軽にパスタをと言う女性を中心とした顧客向けのお店と割り切ればリーズナブルかもしれません。確かにお客さんは若い女の子が多かった。私もそんな手軽にランチパスタの時にまた寄らせていただきたいと思います。味は最初は軽めに感じますけど結構しっかりしてました。パスタを箸で食べるのはどうしても最後まで違和感がありましたけど。
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←五右衛門と同じ会社の経営のようです。
